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孀婦
「孀婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孀婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
女房《にょうぼう》だ」 森「女房じゃアありません、来月別れ話になって、これから
孀婦《やもめ》暮しにでもなったら、旦那を連れて来てくれってんです」 文「嘘をい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ね」 「五十七八か、まあ六十ぐらいだろうね。子供はねえので、亭主に別れてからは、
孀婦《やもめ》で暮らしていたのです」 「家《うち》はどこだね」 「徳住寺……。神....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女は蕎麦屋と草履屋のあいだの狭い露路のなかに住んでいることが判った。 おころは
孀婦《やもめ》ぐらしの独り者で、七、八年前からここへ来て、市子を商売にしている。....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
些ともお咎はないので……貴方の有る事を申せば遊びにも入らっしゃいませんから、私は
孀婦暮しのものだ、亭主はない身の上だと申しましたから遊びに入らしったのでございま....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
滝から迷うて来るのだといい習わす。人に狩り取られて、親がないか、夫がないか、孤、
孀婦、あわれなのが、そことも分かず彷徨って来たのであろう。人|可懐げにも見えて近....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
事十余年、日本に留ることまた更に数年にして一度本国に帰ったが、その後良人に先立れ
孀婦《やもめ》となった悲しみを慰めるため、単身米国を漫遊して再び日本に来て二年ほ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
カンナイドは中部以西ではケンナイドと謂って、すなわちかかり人のことであった。後家
孀婦の淋しき人々にも、勿論この時には仕事があったが、それは一年の永い日数に比べる....