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子々孫々
「子々孫々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子々孫々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
索せよと遺言して死に、其ののち代々子も孫も唯宝の行方を尋ねるのみを生涯の目的とし
子々孫々同じ様で暮しましたが、遂に此の塔を立てた人の世と為り、漸く僧侶の仕業で水....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ったら嘘を言わんで下さい。嘘を言って私を此上困らすと、私は絶食して死んでアナタの
子々孫々にかけてタタリますぞ」 「私はなんの為にサダを殺すか? よく考えて下さい....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
絶えたるところへ隠れ住むことになったのである。その以来再び世間に出ようともせず、
子々孫々ここに平和の歳月を送っているので、世間のことはなんにも知らない。秦のほろ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
したことで、天下の政治や巨億の富のあずかり知るところではない。そして、その名跡は
子々孫々に語りつたえられるのである。 たとえば、烏賊虎さんが、そうである。今の....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
確かにほんとうかどうかは受け合われないが、ともかくも大原の家では真実の記録として
子々孫々に伝えている。それを当代の大原君がかつて話してくれたので、僕は今その受け....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
る。時に甚しく単純だから、そうきめてかかると手に負えない。よって何人ものスクネが
子々孫々いたのだろうというのは昔の史家にだまされている見方であろう。このへんは歴....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
き信教を奉ずる者もなくなった。もっとも、長崎周辺や天草等に、表面は仏教徒を装うて
子々孫々切支丹を奉じた部落はいくつかあり、それらは明治維新となって信教の自由が許....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
とても数え尽くさりょうか。この教えを奉ずるものは、親が子に伝え、子が孫につたえ、
子々孫々の末までも、悪魔の心を心として、世を呪い、人を呪うを務めとするのじゃ。あ....
「迷信解」より 著者:井上円了
に似たる病者あるときは、みな人狐の所為であると信じておる。また、人狐の住める家は
子々孫々相伝わり、一般にその家と結婚することを嫌う風がある。この風は四国の犬神に....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
場合には、その憑き物は通例消滅してしまうべき筈である。したがってこれらは必ずしも
子々孫々にわたって、所謂筋をなすものではない。しかるにその霊物がもし生あるもので....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ある、また其事を知って政府に告げざる者は財産を没収されるものである、ということを
子々孫々によく知るようにお伽話のようにして親達が子供に話をするものですからどこへ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
業」中にも述べた通りである。彼らは幸いに普通部落内に住み着く事が出来たとしても、
子々孫々来り人として疎外されたものである。しかもその安住を得る迄に、生活の資を求....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
けて、未だその存在が国家に認められず、公民の戸籍に編入される機会を得ざるままに、
子々孫々にまで相ついで浮浪漂泊しているというものもあったであろう。しかしそれは比....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
一旦落伍者となったものが、永久にそれから脱出しえないはずはありません。いわんや
子々孫々それを世襲せねばならぬという理由がどこにありましょう。万事現状維持の旧幕....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
界に落ちこんだものは、ついに姑息に流れて、それが五年となり、十年となり、ついには
子々孫々までそれを継承することとなるのです。もちろん彼らは無条件に、そこで養われ....