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「子ども〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子どもの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
》の家をはじめ、テエブルや椅子《いす》の寸法も河童の身長に合わせてありますから、子どもの部屋《へや》に入れられたようにそれだけは不便に思いました。 僕はいつも....
火事とポチ」より 著者:有島武郎
すか……ひどくなりそうですね」 そうしたら、その乞食《こじき》らしい人が、 「子どもさんたちがけんのんだから連れて来たよ。竹男《たけお》さんだけはどこに行った....
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
だ。 井戸ばたの流し場に手水《ちょうず》をすました自分も、鶏に興《きょう》がる子どもたちの声に引かされて、覚えず彼らの後ろに立った。先に父を見つけたお児は、 ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
燗だ。 さあ、飲めってえ、と、三人で遣りかけましたが、景気づいたから手明きの挽子どもを在りったけ呼で来た。薄暗い台所を覗く奴あ、音羽から来る八百屋だって。こっ....
河口湖」より 著者:伊藤左千夫
の感じに酔うて、河口湖畔の舟津へいでた。舟津の家なみや人のゆききや、馬のゆくのも子どもの遊ぶのも、また湖水の深沈としずかなありさまやが、ことごとく夢中の光景とし....
去年」より 著者:伊藤左千夫
。いままで知らなかったさびしさを深く脳裏に彫りつけた。夫婦ふたりの手で七、八人の子どもをかかえ、僕が棹を取り妻が舵を取るという小さな舟で世渡りをするのだ。これで....
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
ともいいようなくなつかしい。 堀形をした細長い田に、打ち渡した丸木橋を、車夫が子どもひとりずつ抱きかかえて渡してくれる。姉妹を先にして予は桑畑の中を通って珊瑚....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
取りあげては見たが、間が悪くッて、あやしたりすかしたりする気になれなかった。 「子ども子どもで、乳でも飲ましてやれ」と、無理に手渡しした。 「ほんとに、ほんと....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ゃくして川上君のことを友だちはポコちゃんとよんでいる。とてものんきな、にぎやかな子どもだ。 山ノ井君のほうは、顔が丸くなく、上下にのびていて、頭は大きく、あご....
真夏の夢」より 著者:有島武郎
でどなりでもするような事があると、おばあさんは以前のような、小さい、言う事をきく子どもにしようと思っただけで、即座にちっぽけに見る事もできましたし、孫たちがよち....
燕と王子」より 著者:有島武郎
もありません。欲張りもけちんぼうも年寄りも病人もこのころばかりは晴れ晴れとなって子どものようになりますので、かしげがちの首もまっすぐに、下向きがちの顔も空を見る....
格さんと食慾」より 著者:芥川竜之介
けても、揉み上げにしみこんだ煙草の匂は羊肉の匂のようにぷんと来るであろう。 いざ子ども利鎌とりもち宇野麻呂が揉み上げ草を刈りて馬飼へ....
謡曲仕舞など」より 著者:上村松園
原を隔ててすぐ海に面しているところです。 うしろの川には小魚が沢山泳いでいて、子どもたちは毎日そこで、雑魚掬いや、蟹つりに懸命になっているのですが、水はごく浅....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
犬とは狼のことなり。山口の村に近き二ツ石山は岩山なり、ある雨の日、小学校より帰る子どもこの山を見るに、処々の岩の上にお犬うずくまりてあり。やがて首を下より押上ぐ....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
、日が暮れるがはやいか人びとは、しっかりと戸口の錠をかけ、いつまでも寝ないでいる子どもにむかって、 「いつまでも寝ないでいると、黒馬旅館のこわい男がやってくるぞ....