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「子犬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子犬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
が、すっかり汗になっていたそうだ。……」 お蓮は家《いえ》へ帰って来ると、白い子犬を抱いたなり、二階の寝室へ上《のぼ》って行った。そうして真暗な座敷の中へ、そ....
」より 著者:芥川竜之介
毛が逆立《さかだ》つように感じました。まっ黒! そんなはずはありません。白はまだ子犬の時から、牛乳《ぎゅうにゅう》のように白かったのですから。しかし今前足を見る....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
がの名人右門も、おもわずぎょッとなりました。実際なんとしたものでありましたろう!子犬ほどもあろうと思われるまっくろな黒ねこが、女の首を、いや、首ではない、女の髪....
錯覚の拷問室」より 著者:佐左木俊郎
いなくなると、犬がのそのそと入ってくることは珍しいことではない。 近所の農家の子犬が第七学級の教室の窓の下を通ると、窓から黒い洋服がぶらさがっていた。その詰襟....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た母胎を出たばかりなのに、小猫の様な啼声を出して、勢猛に母の乳にむしゃぶりつく。子犬の生れた騒ぎに、猫のミイやが居ないことを午過ぎまで気付かなかった。「おや、ミ....
あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
に無惨にも掘り返されていた。ちょっと気を奪われて見ると、まるまると毛にふくらんだ子犬が、向側の寺院の石段を脚早に登って行くのであった。子犬の躯《からだ》は重そう....
太十と其犬」より 著者:長塚節
せることがせめてもの鬱晴しであったからである。 三 或秋のことであった。お石は子犬を懐へ入れて来た。子犬は古新聞へ包んであった。子犬は新聞紙にくるまって寝て居....
犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
と云った。 其処には、実に丸々と肥えた、羊のような厚い白の捲毛を持った一匹の子犬が這って居るではないか。 仔犬は、鳴きもせず、怯えた風もなく、まるで綿細工....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
すわった。クリストフはひまだったのでその後について行った。そしていつものとおり、子犬のようにじゃれついて彼をいじめたあげく、ついに息を切らして、彼の足下の草の上....
あたまでっかち」より 著者:下村千秋
ころんとひとつもんどりをうって、それからあわてておき上がり、またかけだしました。子犬というものはみんなあたまでっかちなものですが、そのむく犬はわけてもでっかち頭....
香熊」より 著者:佐藤垢石
歳位のころ、秩父山の方から、一頭の子熊を買ってきた。丸々と肥っているが、大きさは子犬ほどしかない。首輪をつけて、庭の木に繋いで置くと無邪気に戯れて、まことに可愛....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ストフはほかにすることもなかったので、あとからついていった。そしていつもの通り、子犬《こいぬ》のようにじゃれついていじめた揚句《あげく》、とうとう息《いき》を切....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
握り加減で分るのでした。やはり木魚とか種彫とか、握り工合のよいのを喜びました。「子犬」といわれて取ってあげるのは、草鞋に子犬が二つむつれている形でした。大きさも....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
海苔の乾してある、丹那の村の入り口の橋のそばまで来ると、私の家の飼犬のイチという子犬が、私の姿を見つけて跳ね廻って悦び、吠え、尾をふり、俥の前に立って、私の家の....
熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
ism【名】米国語風。-fied【形】米国かぶれた。 Yap(ヤップ)【自動】(子犬などが)騒がしく吠える。 Y〔a:〕rd(ヤー※ド)【名】(一)ヤール(三呎....