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子袋
「子袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
六の御相手をして遊んでいた。ある夏の日盛りに、二人して、長い竿《さお》のさきへ菓
子袋を括《くく》り付けて、大きな柿の木の下で蝉《せみ》の捕りくらをしているのを、....
「海異記」より 著者:泉鏡花
で何にもねえ。」 と面くらった身のまわり、はだかった懐中から、ずり落ちそうな菓
子袋を、その時縁へ差置くと、鉄砲玉が、からからから。 「号外、号外ッ、」と慌しく....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
が、俊三だけは、少ししも手の同級生のところに割りこんだ。 みんなのまえには、菓
子袋が一つずつ置いてあり、ところどころに湯呑をのせた盆が置いてあった。拍手が終っ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
しかるべく包装するわけでもなく、夜店で売る「一つまけとけ」の飴玉みたいに、白い菓
子袋に入れて、……それでは売れぬのも無理はなかった。 そんな情けない状態ゆえ、....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の袋は一時好事家間に珍がられて俄に市価を生じたが、就中淡島屋のは最も珍重されて菓
子袋としては馬鹿げた高価を呼んだ。今では一時ほどではないが、やはり相当の価を持っ....
「娘」より 著者:岡本かの子
にかに見|耽っている。お咲が下町へ買物に来た序だと云って見廻って来た。みやげの菓
子袋を前に置いていつもの通り蓑吉の小さい耳のほとりで挨拶した。本に気を取られてい....