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子馬
「子馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
の、ぼくへの愛情はいま思い出しても狂的爆発的だった。毎日、役所の帰りには実物大の
子馬の玩具とか電気機関車のような高価な土産をぼくの望むまま買ってきてくれる、一度....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
十時何とかいう人の社会学であったか、それともその両方であったかを読んだ。また、金
子馬治の『最近心理学』という心理学史のようなものも読んだ、そしてついでに、同じ早....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
のものがある。福島の馬市からの戻りと見えて、青毛の親馬のほかに、当歳らしい一匹の
子馬をもそのあとに連れている。気の短い問屋の九太夫がそれを見つけて、どなった。 ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た。
一月おくれの盆で、墓地が賑やかである。細君が鶴子の為に母屋の小さな床に茄
子馬をかざり、黒い喪章をつけたおもちゃの国旗をかざり、ほおずきやら烏瓜やら小さな....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
気はなくて始終真剣だから、そう思ってこの馬のヒーローを見ていると実に愉快である。
子馬が生まれて三日ぐらいだという場面で、母馬の乳をしゃぶりながらかんしゃくを起し....
「恐竜島」より 著者:海野十三
附をした人。顔にきずがあり、すごい顔をしている。一くせも二くせもある人物。 張
子馬《ちようしば》氏。中国人で詩人だという。 この外《ほか》に、水夫のフランソ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
がら、曾て文化批判・文明批評に可なり大きな功績を残した人として、桑木厳翼博士と金
子馬治博士とを挙げなければならない。尤も之等の人々は今日では必ずしも当面的な意義....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
様は寧ろ痛快と云いたい位である、この豚でさえ、仕つけると相当の礼儀作法は覚える。
子馬も一頭奥州から買入れて飼養したけれど、手数が煩わしいので売り払ってしまった。....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
床は滑らかな粘土で出来ていて、壁には大きな秣草棚や秣草桶がいくつも並んでいます。
子馬が三匹と牝馬が二匹いました。別に物を食べているのでもなく、ちゃんと、お尻を床....
「小公女」より 著者:菊池寛
生徒と違って、特別に美しい寝室と居間とをあてがわれることになりました。それから、
子馬を一頭と、馬車を一台と、乳母代りの女中一人とがあてがわれるはずでした。 「こ....
「童貞」より 著者:豊島与志雄
……調子も穏かだし、こちらを向いてもいなかった。 あまいものだ……。親馬鹿……
子馬鹿……。 ぴょんと飛びはねて、母のところへ戻ってきた。母はまだ飯を食ってい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
態《ようだい》ぶった我慢できない音楽会を、劇場の奏楽席やまたは宮廷で過ごした後、
子馬のように草の中に転がったり、新しいズボンのまま芝生の斜面を滑り降りたり、近所....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
《さら》数のきまった食事、動物の塚穴《つかあな》の中に投げ捨てられた獣肉の濫費、
子馬の声に音を合わせる娯楽場の音楽、退屈してる金持の馬鹿《ばか》者どもを嫌《いや....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
「雪中梅」「経国美談」等、おもに政治小説であった。 同時代に在学した人では、金
子馬治、津田左右吉、塩沢昌貞の諸博士および木下尚江、田川大吉郎、坪谷善四郎、森弁....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
罐やらをぶらさげているのだった。そして、彼自身は、ぱっぱっと走る牝馬にまたがり、
子馬を一頭したがえて、ケンタッキーか、テネシーか、あるいはまたどこへなりとくりだ....