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「字典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
字典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女の決闘」より 著者:太宰治
態度をおとりにならないところに、この編纂者のよさもあるのですが、やはり、ちょっと
字典でも調べて原作者の人となりを伝えて下さったほうが、私のような不勉強家には、何....
「永日小品」より 著者:夏目漱石
うに、ぽつりぽつりと殖《ふ》やして行くのを一生の楽みにしている。この青表紙が沙翁
字典《さおうじてん》の原稿であると云う事は、ここへ来出《きだ》してしばらく立つと....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
くる。ある時は慾張って三四冊も抱えて来る。せんだってじゅうは毎晩ウェブスターの大
字典さえ抱えて来たくらいである。思うにこれは主人の病気で贅沢《ぜいたく》な人が竜....
「野分」より 著者:夏目漱石
って退《の》けた。 江湖雑誌《こうこざっし》の編輯《へんしゅう》で二十円、英和
字典の編纂《へんさん》で十五円、これが道也のきまった収入である。但《ただ》しこの....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
「統計」の名を附したのはこれが初めてである。この「統計」の二字は、恐らくは「英華
字典」にスタチスチックに対して「統紀」という訳字を用いておったのに拠って案出した....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ありというべし。一八六五年板、シーフィールドの『夢の文献および奇事』二巻附録夢占
字典にいわく、女がバシリスクを産むと男が夢みればその男に不吉だが、女がかかる夢を....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
た。 伝習録からはあまり得るところがあったとも思われぬ。ブリスの「社会改良百科
字典」は、その題目の多きとその趣味の広きとにおいて、予の獄中生活を慰めてくれたこ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ている。 文子は新刊の少女雑誌と英語の雑誌を買った、それから書棚を見ると漢文の
字典があったのでそれを引きぬいた、それでやめにしようと思ったがこのときかの女は現....
「辞書」より 著者:折口信夫
本に辞書のできる理由であり、事実この二つの方面の結果が出てきている。 漢
字典 ところが、いちばん考えるべきことは、漢字の辞書のできた理由である。考えれ....
「話の屑籠」より 著者:豊島与志雄
った時に或は事柄に、人が使うきまりきった文句を、一々ノートにとって、それを紋切形
字典と名づけた。それには、あらゆる場合に、最も普通の人が最も普通に使う文句が、ア....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
大正六年に東京の啓成社で発行した上田万年《うえだかずとし》博士ほか四氏共編の『大
字典《だいじてん》』には「【※】カイ国字」と出で、また「万葉集訓義弁証に曰く新撰....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
いるのは、このうえもない大間違いで、菫はなんらスミレとは関係はない。いくら中国の
字典《じてん》を引いて見ても、菫をスミレとする解説はいっこうにない。昔の日本の学....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
フィルムになってしまった頃で、夢に見るまで恋いこがれた、パール・ホワイトには和英
字典に首っきりで、ファン・レターを書き、三カ月ぶりで、親愛なる日本の友の小野佐世....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
なって来たのであります。 文化事業もいろいろに出来ました。日仏文化事業も、仏教
字典を編纂する。日獨文化事業も、大乗仏教に東西の融合点を見いださんとしている。日....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
違いが起るのです。
その一例を申せばチョーマーという人はチベット語と英語の対照
字典を始めて拵えた人でありますが、この人はチベットの西北の境に在る英国領のラター....