存置[語句情報] » 存置

「存置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

存置の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
をもって抗議を申し込み、県知事大いにその意を諒とし、すでに一年四、五十円の入費で存置を認可しおるに、郡村の小吏ら今に明治三十九年の勅命のみを振り舞《まわ》し、そ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
審査局に出頭し、内閣より上奏を経て、皇室に対する罪および内乱に関する罪は、これを存置することに決定したる旨を口達せられた。依って明治十三年発布の刑法以来、皇室に....
私娼の撲滅について」より 著者:与謝野晶子
業に使用するに到ることはまた国家道徳の矛盾である。また娼婦の国家的公認は、娼婦の存置が人間の弱点と社会組織の不備とから来るやむをえない消極的事情に由るということ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
革はせなかったのである。しかるに、私どもは少しもこれら内議を知らず、まだ藩は永く存置せらるるものと信じ、その藩力を養うためには、士族の禄を減少し、文武の諸政を振....
名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
店といへば、昨年一時そんな噂がひろがつて、政治問題とされたことがある。筆者は公娼存置にも、張店にも賛成だけれど、遊郭そのものゝ改良は、早晩行ふべきだと思つてゐる....
上野」より 著者:永井荷風
に悉く之を園外の地に移すべく、又谷中一帯の地を公園に編入し、旧来の寺院墓地は之を存置し、市民の居宅を取払ったならば稍規模の大なる公園となす事ができるであろう。 ....
山の人生」より 著者:柳田国男
に国神に属すと知らるる神々を多く包容しておりながら、天神地祇の区別すらも、すでに存置してはいなかったのであります。 しかも同じ『延喜式』の、中臣の祓詞を見ます....
エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
た社会の秩序の変更を容易に許さなかった。落伍者の子孫は永く落伍者としてそのままに存置された。一旦エタの仲間として認められたものは永久に足洗をして平民となることを....