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「孟子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孟子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
るこの国へ渡って来たのは、泥烏須《デウス》ばかりではありません。孔子《こうし》、孟子《もうし》、荘子《そうし》、――そのほか支那からは哲人たちが、何人もこの国へ....
忠義」より 著者:芥川竜之介
ないものと信じていた。「君《きみ》君為《きみた》らざれば、臣臣為らず」――これは孟子《もうし》の「道」だったばかりではない。その後《うしろ》には、人間の自然の「....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
一行の呆れ返らざるを得なかったのは、この地方住民の懶惰《らんだ》極まる事である。孟子の所謂《いわゆる》恒産無き者は恒心無しとでも謂《い》うものか、多少でも財産や....
自叙伝」より 著者:大杉栄
な炭でカッカと火をおこしてくれた。 僕はこの先生に就いて、いわゆる四書の論語と孟子と中庸と大学との素読を終えた。 先生はまだ二十四、五か、せいぜい七、八の年....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
つゞけていた。 貧民窟の掘立小屋の高粱稈の風よけのかげでは、用便をする子供が、孟子も幼年時代には、かくしたであろうと思われるようなしゃがみ方をして、出た糞を細....
学生時代」より 著者:幸田露伴
変って一週間目にまた旧の書を輪講するというようになって居るのです。即ち月曜日には孟子、火曜日には詩経、水曜日には大学、木曜日には文章規範、金曜日には何、土曜日に....
文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
可きことか之れ有らん。 記してあるのみならず、平生予に向っても昔し蘇東坡は極力孟子の文を学び、竟に孟子以外に一家を成すに至った。若しお前が私の文を学んで、私の....
初恋」より 著者:国木田独歩
それを聞いて何にする』と、力を込めた低い声で圧しつけるように問い返した。 『僕は孟子が好きですからそれでお訊ねしたのでございます』と、急所を突いた。この老先生が....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
涙をこぼしたということだ。 母親が子どもを薫陶した例は昔から枚挙にいとまない。孟子の母の断機、三遷の話、源信僧都の母、ガンジーの母、ブースの母、アウガスチンの....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
孔子に由る時は、『人之性直。罔之生也。幸而免』こうあったように思われます。しかし孟子は性善を唱え、荀子は性悪を唱えました。だが告子は性可能説を唱え、又|楊雄、韓....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
子弟にも及ぶ者がないと推奨されたのです。養老館は天明年間に建てられた藩の学校で、孟子の養老の語を取って名附けたのです。後年母が話されたのに、「医者の家で人の出入....
荘子」より 著者:岡本かの子
来はじめ、それと伍して幾つもの学派が並び起った。 孔子の倫理的理想主義を承けて孟子は人間性善説を提掲した。これに対して荀子は人間性悪説を執り法治論社の一派を形....
流行唄」より 著者:兼常清佐
いう学説があるから、動物園の猿は、もう少し待ったらみな人間になって、『論語』や『孟子』を愛読するだろう、という事に似ている。しかし動物園の猿がまだ人間になったた....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
の王侯がそれに幻惑されたか。 ところで、この二人の説の根本をなすものは、孔子や孟子のように、先ず人間個々の身を修め、それから家を治め、しかる後に天下を大平にす....
孟母断機」より 著者:上村松園
、衆にすぐれた偉人の母に、ひとりとして賢母でない方はないと言っても過言ではない。孟子の母も、その例にもれず、すぐれた賢母であった。 孟子の母は、わが子孟子を立....