孤児院[語句情報] »
孤児院
「孤児院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孤児院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
女はいまだ不幸にもラックの義眼なるを知らざるなるべし。予が子は如何?
答 国立
孤児院にありと聞けり。
トック君はしばらく沈黙せる後、新たに質問を開始したり。....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
フィラデルフィアのジラードというフランスの商人が、アメリカに移住しまして、建てた
孤児院を、私は見ました。これは世界第一番の
孤児院です。およそ小学生徒くらいのもの....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
いつも引籠勝で、色も香も夫ばかりが慰むのであったが、今日は寺町の若竹座で、某
孤児院に寄附の演劇があって、それに附属して、市の貴婦人連が、張出しの天幕を臨時の....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
に御想像なさるとは恐縮ですわ。私達が現在父からどんな酷い目にあわされていようと、
孤児院から救ってくれた大恩を考えれば、そんなことなんでもないことですわ。この点を....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
険会社の其当時の書類、次に自分は大正六年二月深川区古石場荒巻方二階に置いてあった
孤児院建設趣意書、同絵葉書、尾島と自分とが相往復した手紙並に自分が浅田と松下一郎....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
で、今年そこの大学を卒業したのである。これから三つばかり駅を行くと、そこの山上に
孤児院がある。若者の姉はそこの褓母になっている。今夜はその姉を訪ねるところである....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
きがいる。なぜおれが言ったとおりにしなかったのだ」 「でもできなかったもの」 「
孤児院へ連れて行くことができなかったのか」 「だってあんな小さな子を捨てることは....
「愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
面目な課題をつくるのが、愛を堅め、深くする方法ではあるまいか。 すなわち学校、
孤児院の経営、雑誌の発行、あるいは社会運動、国民運動への献身、文学的精進、宗教的....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
が私の仕事のようになった。 当時栃木県那須野ヶ原に、本郷定次郎氏夫妻の経営する
孤児院があった。これは明治二十四年の濃尾大震災に孤児となった子供を収容するために....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
に買って貰うということになると、旧式の金儲け主義で、同時に恩恵的になる。ちょうど
孤児院あたりで十銭の筆を三十銭でどうか買って下さい、大勢の子供がお粥も食べられま....
「たどんの与太さん」より 著者:竹久夢二
。」 そういうと、今までにこにこしていた旦那は、急にきつい顔になって、 「やい
孤児院! 酔ったって余計なお世話だい。お世辞をいったって一文だってやりゃしないぞ....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
と浪を追う、颯と追われる。その光景、ひとえに人の児の戯れるようには見えず、かつて
孤児院の児が此処に来て、一種の監督の下に、遊んだのを見たが、それとひとつで、浮世....
「西航日録」より 著者:井上円了
覧す。ここに貧民のために設置せられたる学校、病院、工場、博物館、図書館、止宿所、
孤児院等を巡見せり。その中に、貧民の乳児を一日限り委託を受くる組織あり。すなわち....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
額は、リマ一州にて百二十五万ソル(わが五十万円)を費やし、六個の慈善病院と三個の
孤児院を維持すという。この財源の主なるものは富くじの収入なりとす。この慈善事業の....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
以外のものであるかの如くにまで思われた人々も、その先祖を尋ねてみますと、実は今日
孤児院や養育院に収容せられて、世間の扶助によって生活しているものや、あるいは遠く....