孤舟[語句情報] »
孤舟
「孤舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孤舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
糧事情はそこまで逼迫《ひっぱく》しているという人もあろうが、難破して漂流している
孤舟の中に生じた事件と仮定してさえも、私ども正常の人間性はその残酷さを許し得ない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
シテ、絶エザルコト縷《いと》ノ如シ、幽壑《ゆうがく》ノ潜蛟《せんこう》ヲ舞ハシ、
孤舟《こしゆう》の※婦《りふ》ヲ泣カシム……」 と、余音《よいん》をことさらに....
「妖怪学」より 著者:井上円了
りとて報知せられたり。 塵事堆中日月移 秋来未有一篇詩 却思去歳○○○ 載酒
孤舟棹月時 (塵事堆中日月移る 秋きたりいまだ一編の詩あらず かえって....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
こり波生じ、船また少しく揺動す。午後六時、煙雨の間にフォークランドの島影を見る。
孤舟衝、南米尽処暮、波間島影長。 (ただ一隻で雨のなかをゆき、冷たい霧は春の洋上....