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学事
「学事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
い。それゆえ学校事業は独立事業としてはずいぶん難い事業であります。しかしながら文
学事業にいたっては社会はほとんどわれわれの自由に任《まか》せる。それゆえに多くの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
脩も篤胤|大人の霊前に供えた。彼は日ごろ敬慕する鉄胤から、以来懇意にするように、
学事にも出精するようにと言われて帰って来たが、その間に寿平次は猿若町の芝居見物な....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
までの山の中には見られなかった図だ。 半蔵の妻お民も、今は庄屋の家内でなくて、
学事掛りを兼ねた戸長の家内であるが、その祝日の休業を機会に、兄寿平次の家族を訪ね....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の行かない地券調べのようなめんどうな仕事を控えているからであった。一方にはまた、
学事掛りとしても、村の万福寺の横手に仮校舎の普請の落成するまで、さしあたり寺内を....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
る口調で、僕たちの祖先の苦労を実に平明に解説してくれる。きのうは、杉田玄白の「蘭
学事始」に就いてお話して下さった。玄白たちが、はじめて洋書をひらいて見たが、どの....
「蒲団」より 著者:田山花袋
あった為め万一郷里に伴れて帰られるようなことがあっては、自分が済まぬと言うので、
学事をも捨てて出京して、先生にすっかりお打明申して、お詫も申上げ、お情にも縋って....
「惜別」より 著者:太宰治
現代に到るまでの日本人の解剖学に関する著作であった。杉田玄白の「解体新書」や「蘭
学事始」などもその中にあった。そうして、玄白たちが小塚原の刑場で罪人の屍を腑分す....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
んな意味のことを、君はよく人に話したそうだ。話は横道へそれるが、ヴォルテールの哲
学事典の「姦通」の項を開いて見ると、これとちょっと似た面白いことが書いてある。 ....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
ば、国恩の万々分の一をも報じ、且亡父母の素願あるを貫き、霊位を慰するの慈善的なる
学事の基礎を創立せん事を予め希望する事あるを以て、明治三十五年徳島を退く事とせり....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
中間に入ったので明教館の漢学はいよいよ励まねばならず、また由井、錦織、籾山などの
学事の交際や、郊外散歩なども相変らずしていた。しかるに私は経書や歴史などの研究は....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
注意す可きものあり。第一女子は家の内事を司《つかさ》どるの務《つとめ》あるが故に
学事勉強の暇《いとま》少なし。是れは財産の問題にして、金さえあれば家事を他人に託....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
て永世保存の基本を立《たつ》るか、また、年々帝室の御分量《ごぶんりょう》中より、
学事保護のためにとて定額を賜わるか、二様の内いかようにもすべきなれども、一時下附....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
もって近世の有様に至り、洋学のごときはその源《みなもと》遠く宝暦年間にあり〔『蘭
学事始』という版本を見るべし〕。輓近《ばんきん》外国の交際始まりしより、西洋の説....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
たるまで、事の大小遠近の別なく、一切万事、我が学問の領分中に包羅《ほうら》して、
学事と俗事と連絡を容易にするの意なり。語をかえていえば、学問を神聖に取扱わずして....
「語呂の論理」より 著者:中谷宇吉郎
しい人を二、三人前に置いて、盛に高説をきかせていたのを見たことがある。丁度或る大
学事件がやかましかった頃で、その政治家は、大学の「研究の自由」について盛に論じて....