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「学友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学友の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
買う為だった。彼はつり銭を落したことにしたり、ノオト・ブックを買うことにしたり、学友会の会費を出すことにしたり、――あらゆる都合の好い口実のもとに父母の金銭を盗....
水の三日」より 著者:芥川竜之介
おかた明日から、あとそうじが始まるのだろう。 (明治四十三年、東京府立第三中学校学友会雑誌)....
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
の威武に屈しなかったルーテルの胆《きも》は喰《く》いたく思わない、彼が十九歳の時学友アレキシスの雷死を眼前《まのあたり》に視《み》て死そのものの秘義に驚いたその....
あの時分」より 著者:国木田独歩
面が違うので、あまり親しく往来はしないのです。けれども、会えばいつも以前のままの学友気質で、無遠慮な口をきき合うのです。この日も鷹見は、帰路にぜひ寄れと勧めます....
自叙伝」より 著者:大杉栄
って自分の室へ帰った。 僕の頭の中にはもう、学校の士官のことも下士官のことも、学友の敵味方のことも何にもなかった。したがってまた、それに附随して起って来る兇暴....
玄海灘密航」より 著者:金史良
に出掛けなかった。 それにしても卒業の年の初秋だったと思う、一度だけ郷里の或る学友と唐津へは行ったことがある。波の静かな夕暮で、海辺には破船だけが一つ二つ汀に....
獄中記」より 著者:大杉栄
しい勢いで怒鳴りつけられた。 「ええ、何でもどうぞ。」 と僕は、外国語学校の一学友の、海軍中将だとかいう親爺の、有名な気短か屋で怒鳴り屋だというのを思出しなが....
海底都市」より 著者:海野十三
この海底都市の世界へ私を戻してくれることは間違いないからである。しかし、もしかの学友辻ヶ谷君の手によって、二十年前の焼跡へ戻されたなら、これは僕の楽しみにしてい....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
探偵の手を借りることに決心した。この方面に多少明るい某というやはり伯爵の二男が昔学友であった因縁から、それに頼んで、よき名探偵の斡旋を乞うた、その結果、一人の探....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
章。学芸。――私を待っている光栄がそこにほほえんでいるのではないか。 恩師や、学友たちの顔、顔、顔。 私は学校へ帰ろう。あの山間の中学校へ! それでは玉の....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
書生をおどろかすに足る精進料理屋が何軒かあった。相当に美味だとも思った。 私の学友にオーバク宗の坊さんの子供がいたから、 「君たち、うまい物を食ってるなア」 ....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
もはや事情は明瞭だった。学徒海鷲を志願して航空隊へ入隊しようとするその人を見送る学友たちの一団ではないか。 道子はわくわくして、人ごみのうしろから、背伸びをし....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
だけの金ではカルカッタに帰ることが出来ない」と思うところからカルカッタに居られる学友の大宮孝潤氏に頼んで百ルピーだけ送って貰いました。大宮君もその時には有余った....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
とった紳士があった。名刺を出すのを見ると、札幌鉄道局の電気課長のA君だ。庄亮とは学友なのだそうだ。そこで庄亮がまた「やあ。」と立ってゆくと、その人は一寸物かげへ....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
はほとんどこれに相当する職務を与えようとは致しません。昨日まで机を並べて勉強した学友の就職を傍観して、むなしく世を恨み、自己を詛わねばならぬのです。なんたる悲惨....