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「学問的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学問的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
装から、可なり不快な圧迫を受けた。夫は、対手《あいて》が人格的に、若《も》しくは学問的に、また道徳的に、自分に優越して居る為に受くる圧迫とは、全く違って居る。考....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いて、一種の百科全書のようなものを書いている。これを見るとおよそ当時西欧における学問的教養の程度の概念が得られる。これは、すべての物体は原子からできていること、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
勝戦に残るかと言えば、私の想像では東亜と米州だろうと思います。 人類の歴史を、学問的ではありませんが、しろうと考えで考えて見ると、アジアの西部地方に起った人類....
河明り」より 著者:岡本かの子
生れの娘が今まで気付かずにいたものの、その実はいかに東京の土と水に染みているかを学問的に解明された。 「明日は、大曲の花屋の前の辺にいます。いらっしゃい」 そ....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
、正成は宋学の造詣が相当深かった様だ。宋学の根本思想の一つは忠孝説である。つまり学問的に正成は忠義の何物たるかを熟知して居たのだから迷わないのだ。最初から、功利....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
とりました。」「うむ、そうだろう。」と阿見が答えた。 阿見は何か、むずかしげな学問的なことを訊ねた。課長は説明しだした。学術的なことを、こまごまと説明してやる....
天馬」より 著者:金史良
いともせずに方々引張って酒を飲ませながら、事毎《ことごと》につけて朝鮮人の悪口を学問的な言葉で並べたて、口癖のように、あ、あれを見て安心した等と呟く。今夜は殊に....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
かし結果は、このとおり四十二時間も効いたのです。ねえ、王老師、失礼ながら老師は、学問的にすこしく疲れていられるのではありませんか。もしそうだとすると、これからあ....
辞書」より 著者:折口信夫
実際の仕事からみると倭名鈔は和訓をそんなに問題にしていない。倭名鈔の編纂の態度は学問的である。当る和訓がないと無理をしないで通っている。伊呂波字類抄のほうは、国....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
土台として、その中にそれ以前の言葉も、勿論それ以後の平安朝、近代の語までも、――学問的にでなく、古語としてある共通な感覚を持たせるものをひっくるめて、一様の古語....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
ような所にあるのではなく、もっともっと深いものを目指していたのである。学者は其を学問的に説明しようとし、小説家は其に沿って更に新しい小説を書こうとして来た。源氏....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
めていたことは事実であった。『万葉』は漢字を読みとくことがものめずらしく、男子の学問的意識が手つだって、『古今』は女子の教養としての条件が旧来通りはたらいて、い....
新童話論」より 著者:小川未明
ただ海といっても、すべての子供達にぴったりと来るものでない。また、海というものゝ学問的な知識だけでも満足させ得るものでない。彼等の経験と知識とが調和して、その上....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
聞くことができたのであります。 私の部落の歴史に関する研究は、もともと単に私の学問的欲求のためで、そのほかにはなにものをも有しないのでありました。しかしながら....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
え続けて来たことの結論と言うべきである。空想は長かったが、前に述べた如く真に私が学問的に戦史を研究したのは、主としてフリードリヒ大王とナポレオンだけであり、しか....