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学業
「学業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
の好い教師を悩ませることを無上の愉快としているのだった!
信輔は試験のある度に
学業はいつも高点だった。が、所謂《いわゆる》操行点だけは一度も六点を上らなかった....
「運命」より 著者:幸田露伴
雲際の禽。 真楽 吾 隠さず、 欣然として 煩襟を豁うす。 前半は巵酒 歓楽、
学業の荒廃を致さんことを嘆じ、後半は一転して、真楽の自得にありて外に待つ無きをい....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
リアからハルピンに逃げて来て、今はあるいはドイツに、あるいはフランスにそのもとの
学業を続けに行くのだった。 僕はこのロシア人等とすぐに一番いい友達になった。そ....
「金属人間」より 著者:海野十三
ら立ちあがって、復興《ふっこう》のくわをふるいはじめた。二男の雨谷金成君も、今は
学業をおもい切り、故郷にかえって、ともにくわをふろうと思って家にもどったところ、....
「天馬」より 著者:金史良
な社会が彼を益々混迷にぶち込んだのである。一種の性格破綻から父や兄には勘当され、
学業は成らず生活費のあてとてなかった。東京での十五年間の生活というものは、それこ....
「火星探険」より 著者:海野十三
をはなれている少年だったので、おこづかいは十分というわけには行かなかった。そこで
学業のひまに新聞を売ったり薪《まき》を割ったりして働いて得た金を積立てて自動車を....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
も決して専門に勉強してはいけないと思う。それよりも大切な事は人間として常識である
学業の勉強がよいと思う。
学業の勉強は決して面白いものではないがしかしこの時代....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
て彼女を恨みもせず、それが必然的なように思えて自然彼女から遠のいてしまった。私は
学業にはげむ時よりも、仏教のことをかんがえている時間の方が更に長く、ひとりぼっち....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
て私はかように夢と理想とを抱いて学窓にある、健やかなる青年として諸君を表象する。
学業に勉励せぬ、イデアリストでない学生に恋愛を説く如きは私には何の興味もないこと....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
私は級長の黄色の徽章を制服につけて登校した。また純一にそれを名誉だと思っていた。
学業と教室とが私の生命だったから。 その頃校内に白帆会という会があった。あのア....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
得することが出来た。多代子はことし十九で、容貌は見る通りに美しく、性質も温順で、
学業の成績もよいので、まことに世話甲斐があると先生夫婦も楽しんでいるらしい口ぶり....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
片がピンで留めてあるのに気がついた。その書いてある字を読んでみると、 「汝は汝の
学業に勉めよ。然らずんば汝の上に災あらん。」 「ははあなるほど」とボートルレは両....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
の絵模様など見るともなしにみています。悲しみにもなれた淋しい気持ちです。あなたの
学業や仕事のよい実りを祈ります。東京ならあなたにも見舞いに来てもらえるのにこちら....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の僧侶すらも、自分の家から送らるべきはずの学資金を送られんので非常に困って、一時
学業を中止せねばならんという位に立ち至って居る者も沢山にある。したがって昔はモン....
「正に芸術の試煉期」より 著者:小川未明
今度の震災の災禍が、経済上にまた政治上に、影響し、従って複雑な関係を個人生活の上にも生じた点が少くない。その中に於て、文
学業者の生活は、元来が、一面社会的であると共に、一面は、全く個人的のものであった....