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学歴
「学歴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学歴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
て行く唯一の道だと考えていた。世の封建的な親達が娘の配偶者の条件に、家柄、財産、
学歴を考えるのとほとんど同じ自己保存の本能から、貴子は男の条件をパトロンとしての....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
はこんなに困難なものかと、なにか慄然とする想いだった。 ある日、「調査係募集。
学歴年齢ヲ問ワズ。活動的人物ヲ求ム。某財閥直営会社。本日午前十時中央公会堂二階別....
「生きている腸」より 著者:海野十三
のあるインテリ策士であるという。 そういって、けなしている一方、医学生吹矢は、
学歴においては数十歩先輩の熊本博士を百パーセントに利用し、すくなからぬその恩恵に....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
カムポス。 「俺は去年、パラグァイ軍の志願中尉をやっていた。まったくあの国は、
学歴さえあれば造作なく士官になれる。で俺は、一通り号令をおぼえたころ、任地に送ら....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の老人も吃ったようだ。父も少し吃った。そして僕がまた吃りだ。 二 父には
学歴はまるでなかった。 ただ子供の時から本を読むのが好きで、丹羽の老人のところ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
まだ中に蔬菜が残っている紙袋をお絹の前の台俎板へ抛り出した。 これといって
学歴も無い素人出の料理教師が、なにかにつけて理窟を捏ね芸術家振りたがるのは片腹痛....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
」 この老紳士は、中学教育に余程力点を置いているらしい。そして逸作からむす子の
学歴の説明を聴いてほっとしたように、 「中学も立派に卒業されて、美術学校へ入られ....
「闘争」より 著者:小酒井不木
述べたが、毛利先生を堂上の人にたとえるならば、狩尾博士は野人であった。すでにその
学歴からが、毛利教授は大学出であるのに、狩尾博士は済生学舎を出てすぐ英国に渡って....
「雨」より 著者:織田作之助
は捨鉢な気持で新聞広告で見た霞町のガレーヂへ行き、円タク助手に雇われた。ここでは
学歴なども訊かれず、かえってさばさばした気持だった。しかし、一日に十三時間も乗り....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
何物もないですよ」 まつたくこの男は自慢といふことをやらぬから相当つきあつても
学歴など知らなかつたので、この時は富子がアッと驚いた。そこでもうこの飲んだくれと....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
こう云って一冊の岩波文庫をとりだした。受け取ってみると、北村透谷だった。 「
学歴は?」 「中学校中退です。ワタクシは、本はよく読んだものです。しかし、近年は....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
やくから文芸の道にたずさわっていたので、黙子なんぞという筆名で多少知られている。
学歴とてもなく、知友にも乏しかったかれは、いつでも孤立のほかはなかった。生まれつ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
のかわからなかつた。 「読む方は、ABCからやつてもらわにやならんですよ。わしの
学歴は高卒となつてるが、実は、尋常を五年までしかやつとらん。それも七年かゝつてだ....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
二、三話があったのですけれど、いつも鶴亀や、になりませんでした』 『そんな立派な
学歴や、職業を持っていなさるのですから、どこにでもご縁がありそうですがな――写真....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
してパンを得るには実に 〔ungu:nstig〕 な位置にいます。教師をするには
学歴なく、翻訳をするには語学の力なく、創作をして原稿料を得るには名がなく、また精....