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「学科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
勢は、自分と同じ小学校を出て、同じ中学校へはいった男である。これと云って、得意な学科もなかったが、その代りに、これと云って、不得意なものもない。その癖、ちょいと....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した本間《ほんま》さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味あ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
きしんいちろう》と申すものでございます。年齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教師を致して居ります。妻ふ....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
た時、「ははあ、Kのやつだな」と思った。Kと言うのは僕等よりも一年|後《ご》の哲学科にいた、箸《はし》にも棒にもかからぬ男だった。僕は横になったまま、かなり大声....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
事問題とかを弁《べん》じたい興味に駆《か》られることはない。元来教師と云うものは学科以外の何ものかを教えたがるものである。道徳、趣味《しゅみ》、人生観、――何と....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
育家としてなしうる仕事は、リーダーの一から五までを一生繰返すか、あるいはその他の学科のどれもごく初歩のところを毎日毎日死ぬまで講義するだけの事である。もしそれ以....
生きている腸」より 著者:海野十三
あって二人とない長期医学生であった。 そういうことになるのも、元来彼が課目制の学科試験を、気に入った分だけ受けることにし、決して欲ばらないということをモットー....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
んじゃないか」 「ええ」 「なぜ帰らないんです」 「どうしても落第点しか取れない学科があるんでいやになったんです。‥‥それから少し都合もあって」 「君は絵をやる....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
モシカ中尉は、若い将校であった。年齢は、わずか十八であったが、頭脳もよかったし、学科の点も、練兵の成績もよかったので、中尉に任ぜられていた。彼もいま一隊の歩兵を....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
注意すべきことは外国人の関係である。明治十年に東京大学が創設されるに当って哲学の学科も出来、いくばくもなく欧米より専門学者を招聘して哲学の講義を依頼することにな....
妖怪学」より 著者:井上円了
も、その種類はなはだ多し。これを分類するに、事実の上に考うる法と、これを説明する学科の上に考うる法との二様あるべし。 まず、事実上の分類によるに、左の三種とな....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
何年の後に成功するか分かりませんが、どうぞしてこれだけの事実を集めた上で、一つの学科として研究したいという私の精神であります。このことは、今日この教育社の記念会....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
沢山の新聞記者や代議士や実業家を輩出したにも関らず、政治科でも法律科でもなくて文学科である。何といっても日本の最高学府たる帝国大学に対しては民間私学は顔色なき中....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り、そのほか一、二の私立大学を経画するものあるも、みなその組織は西洋に倣い、その学科は西洋にとり、その教師は西洋に仰ぎ、その用書は西洋を用うる以上は、むしろ西洋....
女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
古来例のない、非常な、この出来事には、左の通りの短い行掛りがある。 ロシアの医科大学の女学生が、ある晩の事、何の学科やらの、高尚な講義を聞いて、下宿へ帰って見ると、卓の上にこんな手紙があった。....