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学級
「学級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錯覚の拷問室」より 著者:佐左木俊郎
は正方形の敷地の両側を占めていた。北から南に、長い木造の平屋建てだった。 第七
学級の教室はその最北端にあった。背後は丘を切り崩した赤土の崖《がけ》だった。窓の....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
云わねばならぬ。 だが問題はもっと根本的な処に伏在している。一体中学校の第五年
学級が、中学一般教育上絶大な教育的効力をもつのが仮に本当としても、その教育的効力....
「従妹への手紙」より 著者:宮本百合子
ました。 長い木のテーブルに、何人もかけられるような床几がおいてある。みんなは
学級順に年下の者を前にして腰をかける。大きい角テーブルがあって、そこにアルミニュ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
他の諸学校の存在である。というのはもし入学志願者がいつも定員へ満たないようだと、
学級の整理と教員の整理とは必然の結果なのである。その結果は又、その学校の社会的な....
「茨海小学校」より 著者:宮沢賢治
言う声、それから「気をつけ」や「番号」や「右向け右」や「前へ進め」で狐の生徒は一
学級ずつだんだん教室に入ったらしいのです。 それからしばらくたって、どの教室も....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
は受け持っていた。尋常四年生にもなって――だからそれは教育上の新施設として低能児
学級に編制されたのである。彼らもまたせめては普通児なみの成績に近よらせたいために....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
常に彼の持っているものを身につけていたいと思ったからなのだ。ある放課後、私は彼の
学級の前へ一人で偵察に行った。六年生はいつも居残りをして、入試の勉強をしていたの....
「酒ぎらい」より 著者:太宰治
てくれたのが、A君である。A君は、ただちに同志を糾合して、ストライキを計った。全
学級の大騒ぎになった。私は、恐怖のためにわなわな震えていた。ストライキになりかけ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
だ一つ彼には人と変わった性質があって、それが下級生から上級生に至るまで、中学の全
学級にわたって、彼をからかってやろう、という望みを友だちに起こさせたものである。....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
で、こういう罪過の行われるところでは大概教師の方が主な咎を蒙らなければならない。
学級の出来栄えは教師の能力の尺度になる。一体
学級の出来栄えには自ずから一定の平均....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
筆入も、中身といっしょに、きちんとその上にのせてあった。 その時間は、ちょうど
学級主任の小田という若い国語の先生の時間だったが、次郎の顔を見てちょっとうなずい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、かわいそうだよ。」 馬田の意見が葬られたあと、四年以上全部説、五年全部説、各
学級代表説などが、つぎつぎに出た。そしてそのいずれについても、かなり烈しい議論が....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
行っても日本児童が大抵首席を占めている。 オークランドのジュニアースクールの一
学級に山田章子さんというのがある。両親とも、もう永く北米の地に住んでいる。 章....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
法があるかね」 富士男は一枚の原稿を、ゴルドンの前においた。それには十五少年の
学級と、受け持ち教導者などがしるされてあった。 十歳組――第一級 次郎(日) ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
ちんと講義を始めた。国民義勇軍の命令の、かつ戦いかつ学ぶという方針のもとに、どの
学級も研究室も病舎も、それぞれ専門の任務をもった医療救護隊に改編され、防空服に身....