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学課
「学課〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学課の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
至上主義で一貫されていた。芸術の名によって、すべてが許された。芸術の名によって、
学課や教室を無視することができた。しかるに、ここの文科の教室の空気は、極度に散文....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
れど、さんざん涙を出せばやはり跡は気分がよくなる。民子の事を思って居ればかえって
学課の成績も悪くないのである。これらも不思議の一つで、如何なる理由か知らねど、僕....
「キキリツツリ」より 著者:海若藍平
ま露子さんのお家《うち》へ這入って行きました。 それから学校へ行って、その日の
学課を済まして帰ろうとしますと、校長さんから一寸来いと云われましたので、又胸がド....
「鮨」より 著者:岡本かの子
度読んだり聞いたりしたものは、すぐ判って乾板のように脳の襞に焼きつけた。子供には
学課の容易さがつまらなかった。つまらないという冷淡さが、却って
学課の出来をよくし....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
満ちていた。 学校での僕のお得意は語学と国漢文と作文とだった。そして最近では、
学課は大がいそっち除けにして、前にも言ったように当時流行のロマンティクな文学に耽....
「画の悲み」より 著者:国木田独歩
好きであった。(と岡本某が語りだした)。 好きこそ物の上手とやらで、自分も他の
学課の中画では同級生の中自分に及ぶものがない。画と数学となら、憚りながら誰でも来....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
を脅迫して答案の回送を負担せしめる。もし応じなければ鉄拳が頭に雨くだりする。大抵
学課に勉強な者は腕力が弱く怠け者は強い。 カンニングの連中にいつも脅迫されなが....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
えるようなラテン街の教授の家へ新吉は土産物の白絹一匹を抱えてはじめて行って見た。
学課に身をいれなかったがまだ此の時分新吉は籍を置いた学校の教室へ表面だけは正直に....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
だとは知らないで、堂々と行うカンニングのおかげで私は悪い点をとらずにいた。好きな
学課は、つづり方や図画であった。つづり方の時間には必ずのように、私のものがみなの....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
風の吹き※しでここへやって来たのかね?」 税務監督官は硬くなって直立しながら、
学課をやるように一部始終の話をした。すると、二人の紳士がどんなに身を乗り出し、互....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
て下さい。そして、十時に女の子の勉強を見て頂いて、午後二時にまた小太郎に、ほかの
学課の復習をしてやって下さい。」 「かしこまりました。」と、新子は頭を下げた。 ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
線の匂いのする西洋趣味の流れがそそぎ込まれた。 私の勉強の態度はかわり始めた。
学課の選り好みが始まり、席次とか、級長とかいうようなものを俗視しだした。 教室....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
イツ式を採り入れたこの学校の寮生活をつづけていたのである。もちろん、中学校程度の
学課のほかに、実課(或は術科か)と称せられる軍事的な初歩訓練が行われ、ことに、訓....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ってきた。温厚なゴルドン、常識にとんだゴルドン、しかも少年たちにはきびしく毎日の
学課を責めて、すこしもかしゃくしないゴルドン。どこが悪いというでもないが、なんと....
「男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
すが、何にしても、数学、地理、歴史というような、与えられたる事実を記憶したりする
学課はてんで駄目で、いまから中学へはいられるか気遣かっています。たとえはいれたに....