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「学識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学識の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
いつかはこれと同じように意外の新例を生ずるかも知れない。 すると或評論家は特に学識に乏しかったのではない。唯《ただ》聊《いささ》か時流の外に新例を求むるのに急....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
官は実に渠が三年《みとせ》の間|夢寐《むび》も忘れざりし欣さんならずや。渠はその学識とその地位とによりて、かつて馭者《ぎょしゃ》たりし日の垢塵《こうじん》を洗い....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の国家の隆盛期には奴隷の数が人民の大多数を占めていたのであるが、彼らの中の少数な学識ある奴僕たとえば写字生のようなもの以外のものは精神文化の進歩を享受することを....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
ゆる科学の分野に亙って、周到な洞察力と異状に明晰な分析的智力を振い宏大な価値深い学識を貯えていた。 私は喬介とのこの交遊の当初に於てその驚くべき彼の学識を私の....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ったか、どうなったか? 37 幼い頃には師について学んだもの、 長じては自ら学識を誇ったもの。 だが今にして胸に宿る辞世の言葉は―― 水のごとくも来たり、....
金属人間」より 著者:海野十三
ら右のようになるが、しかし非凡《ひぼん》なる頭脳《ずのう》と深遠《しんえん》なる学識《がくしき》をそなえた針目博士自身としては、新しい金属の創造などということは....
人造人間事件」より 著者:海野十三
といえば道楽半分に私立探偵をやっていることで警官仲間によく知れわたっていた。彼の学識を基礎とする一風変った探偵法は検察当局にも重宝がられて、しばしば難事件の応援....
黒百合」より 著者:泉鏡花
として石に化したもののように見えた。やがて少年は袂を探って、一本の花を取出した。学識ある理学士が夢中の目は、直ちにそれを黒百合の花と認めたのである。 これがた....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ずに幽明交通をするから、そこに多大の弊害が起るのである。初学の士は最初|成るべく学識経験の積んだ指導者に就きて、這間の消息に通ずべく心懸けるのが安全であろう。 ....
妖怪学」より 著者:井上円了
はじめに帝国大学学生四、五名とこれを試みしに、さらにその成績なし。つぎに、いまだ学識に富まざる年少の書生をその中に加えて試みしに、なおはかばかしき効験を見ず。つ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
る学生四、五名とこれを試みしに、さらに要するところの成績を示さず。つぎに、いまだ学識に富まざる年少輩数名をその中に加えて試みしも、なおはかばかしき効験を見ず。つ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
て友人某に語りて曰く、日本人中、その従来の宗教家のこれをヤソ教者に比して、徳行、学識ともに数等の懸隔あるを痛責して、日本将来の宗教はヤソ教を用うるにしかずと論ず....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
えられ思わずそこへ蹲まった。 蹲まって、まわりの書物を見廻すと、さすがに馬翁の学識の広さが判った。書物の種類は、詩に関するもののほか、儒仏、老山荘百家に亙って....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
不変の本体、本性すなわち実在を見出して行こうとする努力、欲望なのであります。この学識を「真諦」(一定不変の真理性のこと)と言います。 みごとな柿の一籠を地方の....
松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
て有馬の温泉に浴す。端なく会人無々君と邂逅して宿を倶にす。君は真宗の僧侶にして、学識|両ら秀で尤も説教に長ぜりと。君一日浴後居士の室に至る、茶を煮て共に世事を談....