学長[語句情報] »
学長
「学長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学長の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の個人主義」より 著者:夏目漱石
手続きをやり始めたのです。するとある日当時の高等学校長、今ではたしか京都の理科大
学長をしている久原さんから、ちょっと学校まで来てくれという通知があったので、さっ....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
べくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで
学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれな....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て鳴る某教授の如きは憤激の余りに……
「……こんな不真面目な論文を吾々に読ませる
学長からして間違っている。正木の奴は自分のアタマに慢心しておるから、こんなものを....
「悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
シルレルとしか読めません。それからコチラの法文科で古書を集めておいでになる中江|
学長さんのお宅へ持って参りましたらドウデス。七十円でお買上げになりましたよ。……....
「明治二十四、五年頃の東京文科大学選科」より 著者:西田幾多郎
、当時の法文科はその一つの建物の中に納っていたのである。しかもその二階は図書室と
学長室などがあって、太いズボンをつけた外山《とやま》さんが、鍵をがちゃつかしなが....
「里芋の芽と不動の目」より 著者:森鴎外
て、ぎっしり客を詰め込んだ宴会も、存外静かに済んで、農商務大臣、大学総長、理科大
学長なんぞが席を起たれた跡は、方々に群をなして女中達とふざけていた人々も、一人帰....
「入社の辞」より 著者:夏目漱石
をする、笑う、ふざける。清興を妨げる事は莫大《ばくだい》であった。ある時余は坪井
学長に書面を奉《たてまつっ》て、恐れながら御成敗を願った。
学長は取り合われなかっ....
「落第」より 著者:夏目漱石
やり、変則の方では英語を重《おも》にやった。其頃変則の方には今度京都の文科大学の
学長になった狩野だの、岡田良平なども居って、僕は正則の方に居たのだが、柳谷卯三郎....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
荒木陸相の流感以後 スポーツマンシップとマネージャーシップ 失望したハチ公 武部
学長・投書・メリケン 農村問題・寄付行為其他 三位一体の改組その他 罷業不安時代....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
いて見ると、彼は修道院において、ジョアンという世界的農学者(現在オランダの農科大
学長をしている)から牧畜のことを学びましたということであった。 ちょうどその頃....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
研究して、いまだに虫の正体を発見することができないといって悪戦苦闘していた悲痛な
学長がいたものだ。正体がわからんぐらいだから、ツツガ虫の病人が助からないのは当り....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
学生の白衣がその間を縫うて動いている。私の教室と廊下を隔てた向かい側の内科では、
学長角尾教授の臨床講義の快い口調が扉からもれてきている。 原子爆弾 地本さん....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
も建てる計画にとりかかった。医大の一、二学年はこの秋から焼け跡に帰ってくる。角尾
学長は「大学の復興を」と言い残して息絶えた。高木医専校長の骨はそのままこの丘にあ....