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孫
「孫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
の憂欝《ゆううつ》な気分の中に、いつまでも鎖《とざ》されていたことであろう。が、
孫の太郎は襖を開けるや否や、子供のみが持っている大胆と率直とをもって、いきなり馬....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
ものを用いたそうである、事によると、これは、金無垢の煙管に懲《こ》りた斉広が、子
孫に遺誡《いかい》でも垂れた結果かも知れない。
(大正五年十月)....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
史《きょくそうがいし》だった。自分は先生にこう云った。「旭窓は淡窓《たんそう》の
孫でしょう。淡窓の子は何と云いましたかしら?」先生は即座に「夢窓《むそう》だろう....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
きとう》をあげ始めたそうです。
それがおよそ十分あまりも続いてから、祖母は静に
孫娘を抱き起すと、怖がるのを頻《しき》りになだめなだめ、自分の隣に坐らせました。....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
広東《かんとん》に生れた
孫逸仙等《そんいつせんら》を除けば、目ぼしい支那の革命家は、――黄興《こうこう》....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
盧生《ろせい》は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や
孫のすすり泣く声が、だんだん遠い所へ消えてしまう。そうして、眼に見えない分銅《ふ....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
たので閉口した。ちょっと嗅《か》いでも胸が悪くなる。福引の景品に、能代塗の箸は、
孫子の代まで禁物だと、しみじみ悟ったのはこの時である。
籤ができあがると、原君....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
も変らずに暮らしていた。殊にもう髪の白い、牙《きば》の脱《ぬ》けた鬼の母はいつも
孫の守《も》りをしながら、我々人間の恐ろしさを話して聞かせなどしていたものである....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
い。これは山里村《やまざとむら》居《い》つきの農夫、憐《あわれ》みの深いじょあん
孫七《まごしち》は、とうにこの童女の額へ、ばぷちずものおん水を注いだ上、まりやと....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
るのを知った。のみならず「戯考」は「虹霓関」の外にも、女の男を捉《とら》えるのに
孫呉の兵機と剣戟《けんげき》とを用いた幾多の物語を伝えている。
「董家山《とうか....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
が子、京極《きょうごく》の源大納言雅俊卿《みなもとのだいなごんまさとしきょう》の
孫に生れたのは、こう云う俊寛《しゅんかん》一人じゃが、天《あめ》が下《した》には....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
うに、秋山図の霊妙を話してから、残念そうにこう言ったものです。
「あの黄一峯は公
孫大嬢《こうそんたいじょう》の剣器《けんき》のようなものでしたよ。筆墨はあっても....
「剛才人と柔才人と」より 著者:芥川竜之介
せる勢を見、少からず驚嘆しました。実際その時の佐佐木君の勢は君と同姓の蒙古王の子
孫かと思う位だったのです。小島(湯河原にて)....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ものういような静けさがただよっているし、またその住民はむかしのオランダ移住民の子
孫だが一風変った気質をもっているので、このさびしい谷は長いあいだスリーピー・ホロ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
近世の流罪人の島として有名である。わたくしは先祖をたずねられると『大方流罪人の子
孫だろう』と答えているが、事実、三宅島の歴史をみると遠くは天武天皇三年(皇紀一三....