守兵[語句情報] » 守兵

「守兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

守兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
同|正親、同政忠等が率いる兵が先ず丸根の砦に迫った。かねて覚悟の佐久間盛重以下の守兵は、猛烈に防ぎ戦った。正親、政忠|殪れ、光則まで傷ついたと云うから、その反撃....
運命」より 著者:幸田露伴
入って宿衛せしむ。諸将これを危みて言えども、王|聴かず。次いで蕭県を略し、淮河の守兵を破る。四月平安|小河に営し、燕兵|河北に拠る。総兵何福奮撃して、燕将|陳文....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
熟したのを見て、夫に勧めて冒険なる脱獄を企てたのである。その方法として、夫人は監守兵の怠惰に乗じて、その夫を櫃の中に隠匿《いんとく》して、これを救い出すという画....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
とのえ、八月十四日に至って、春日山城を発す。 余の率いし兵一万三千なお二万の留守兵を春日山に残して敵の奇襲に備えしめた。 およそ戦は兵力の大に頼るべからざる....
三国志」より 著者:吉川英治
血漿の粉になり、下になった人間も、肉餅のように圧しつぶされた。 物音に、望楼の守兵と、役人らが出て見た時は、張飛はもう、二丈余の城壁から、関外の大地へとび降り....
三国志」より 著者:吉川英治
ってしまった。 陳宮は、信じたとみえて、それから半刻とも経たないうちに、蕭関の守兵は、続々と砦を出て徐州のほうへ急いで行った。 砦はがら空になった。 する....
三国志」より 著者:吉川英治
息もつかせぬ呉兵の急追に、度を失ったか曹仁、曹洪をはじめ、城門へも逃げ込み損ねた守兵は、みな城外の西北へ向って雪崩れ打って行った。 すでに周瑜は城門の下まで来....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、さきに所属の兵が大部分出てしまったので、ほとんど手薄だったらしい。 わずかな守兵は次々に仆れてゆき、英時もいまはと、自刃を思う眼をふさいだ。 博多合戦はた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いう語はあっても、あの様式ができたのはずっと後世のことである。 しかし、一千の守兵が、十重二十重の大軍に抗しながら、山上の厳冬にも耐えてきたのは、とてもそれま....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
である。 ナポレオンは十日サボナに到着、この日ボルトリは墺軍の攻撃を受け同地の守兵は夜サボナに退却す。ナポレオンは十一日更に東方に前進して情況を視察したが、ボ....