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「安全地帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安全地帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ら。 或悪魔主義者 彼は悪魔主義の詩人だった。が、勿論実生活の上では安全地帯の外に出ることはたった一度だけで懲《こ》り懲《ご》りしてしまった。 ....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
っちまったり、トタン塀を帯電させたりするのだ。その危険きわまる電線が生命の唯一の安全地帯である住家の中まで、蜘蛛の巣のように縦横無尽にひっぱりまわされてある。ス....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が多い。まことに尤もなことである。しかし世田谷はなかなか家が手に入らない。誰しも安全地帯と思っているせいであろう。 が、昨日今日、二軒ばかり明きそう。一軒はも....
単独行」より 著者:加藤文太郎
ていれば、その間晴天が逃げて行くわけだから、翌日はできるだけ早く出発して午後には安全地帯に到着しているようにしないと荒天に逢うおそれがある。 荒天になる前兆―....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、同じような服装をしていた。兵士には、支那人なら、どれもこれも同じように見えた。安全地帯はアメリカ人の学校だった。 山崎は、陳から、そうらしいという話をきいた....
恐竜島」より 著者:海野十三
がにケンは、早く気がついた。崖の上の誰かと恐竜の格闘がつづいている間に、こっちは安全地帯をさがしあてて、そこへとびこんでいようというのだ。 「あそこにいいところ....
地球要塞」より 著者:海野十三
「なに、怪しい艦艇が……」 このクロクロ島のあるところは、各種の航路をさけた安全地帯なのである。ところが今、怪しい艦艇が近づきつつありと、オルガ姫は、報告し....
怪塔王」より 著者:海野十三
一陣の風がすうっと吹いて来るのです。どこまでも沈着な帆村探偵は、こうしたわずかの安全地帯をもとめて、辛うじて息をついていたのに、いまや大利根博士の持つ殺人光線灯....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
んで通っているものか。たとえ通りかかっていたにしろ、暴風雨警報をきいて、すばやく安全地帯へにげてしまったろう。 (神よ、われ等に救いをたれたまえ!) ダン艇長....
歯車」より 著者:芥川竜之介
家の僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思い出し、この十字架のかかった屋根裏も安全地帯ではないことを感じた。 「如何ですか、この頃は?」 「不相変神経ばかり苛....
裏切り」より 著者:坂口安吾
が、数が知れてるから細工がきかねえや。さっそく法本サンの智恵をかりて小夜子サンを安全地帯へ移そうじゃないか」 ぼくはその時ジッと日野の顔を見ていました。トオサ....
」より 著者:岡本かの子
。加奈子は久しい前から、自分がついて行くにしても京子の散歩区域は裏通りの屋敷町を安全地帯だと定めてしまっていた。去年の秋、田舎から出て来た女中のお民は年も五十近....
鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
の予想を裏切られなかった。そうして過失死と断ぜられて事件は落着した。自分は永久に安全地帯に置かれたのである。 エドガー・アラン・ポオの小説を読むと、他人の眼を....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
みな帰って行け! 己は共産主義の保護者である。俺一人が、彼を保護する……己は彼を安全地帯に保護するために、俺の穴に連れて帰る」 そう言うて、暴力においては川底....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
故に一度敵地を占領して要塞、河川、山地等のよき掩護を欠く時は冬期その地方を撤退、安全地帯に冬営するのが通常である。 ナポレオン以後の戦争のみを研究した人にはな....