安宅の関[語句情報] » 安宅の関

「安宅の関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安宅の関の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
早く開けてくんな」 「お前一人で来たんだろうな?」 「こいついよいよ関所だわえ。安宅の関なら富樫だが鼓ヶ洞だから多四郎か。いや睨みの利かねえ事は。……あいあい某....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
小取まわしで、大びけすぎの小酒もり。北の海なる海鳴の鐘に似て凍る時、音に聞く……安宅の関は、この辺から海上三里、弁慶がどうしたと? 石川県|能美郡片山津の、直侍....
小春の狐」より 著者:泉鏡花
って、小高い処を上らっしゃれ。そこが尋ねる実盛塚じゃわいやい。」 と杖を直す。安宅の関の古蹟とともに、実盛塚は名所と聞く。……が、私は今それをたずねるのではな....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
「牛若だねえ。」 とて小親、両袖をもてわが背蔽いぬ。 「覚えておれ、鳥居前は安宅の関だ。」 と肩を揺りて嘲笑える、渠は少しく背|屈みながら、紅の襯衣の袖二....