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「安定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
ら……今のあなたにはそれを要求するのは無理かもしれないけれども……。第一こんな不安定な状態からあなたは愛子さんや貞世さんを救う義務があると思いますよ僕は。あなた....
星座」より 著者:有島武郎
一番上のおどり段に頼んだが、右の足は宙に浮かしているよりしようがなかった。その不安定な坐り心地の中で詩集が開かれた。「鐘の賦」という長い詩のその冒頭に掲げられた....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とも私に取っては何よりもいいことだった。私は長い間の無益な動乱の後に始めて些かの安定を自分の衷に見出した。ここは居心がいい。仕事を始めるに当って、先ず坐り心地の....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
塵説/ラプラスの宇宙系/それに関する批評/星雲に関するハーシェルの研究/太陽系の安定度についてラプラス及びラグランジュ ※ 恒星の固有運動/ハレー、ブラドリー、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
間も、一時はかなり世の中が和やかでありました。第一次欧州大戦以後の革命時は、まだ安定しておりません。しかしこの革命が終ると引きつづき次の大変局、即ち人類の最後の....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ロギー中心の新政黨を結成し、正しき統制主義國家として獨立するのでなければ、國内の安定も世界平和えの寄與も到底望み得ざるものと確信する。 もしアメリカが日本を自....
顔の美について」より 著者:伊丹万作
私の死ぬる前になれば、これはこれなりにもう少ししつくりと落ちつき、今よりはずつと安定感を得てくるに相違ない。 だから私は鏡を見て自分の顔の未完成さを悟るごとに....
「別居」について」より 著者:伊藤野枝
度について自分を責めなければなりませんでした。そうして、私は、ちょうど私の気持が安定を失して、どこかに落ちつき場所を見出そうとして無意識に待ちかまえていた、その....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
便利がられた。また明治の初年には龕燈提灯という、如何に上下左右するも中の火は常に安定の状態にあるように、巧に造られたものがあったが、現に熊本県下にはまだ残存して....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
い都会生活では、到底製作出来ぬようなものを、比較的生活費が低いのと、生活|環境が安定しているのとで、非常に面白味のある玩具が、或る地方には今なお製作されている処....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
しさは比類がない。また、室町期以降の多くの武将の坐像、あるいは後醍醐天皇の坐像の安定した美しさなど、所詮椅子に腰掛けている人種のうかがい知るべきものではないが、....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
満足して、局長閣下と盛んに人生問題を論じて大得意であった。左に右くこの間は衣食の安定を得たので、思想を追究するあたかも餓ゆるが如き二葉亭は安心して盛んに読書に没....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
由であります。 第四には、吉田内閣の手によっては、日本の経済の自立と国民生活の安定は期せられません。かかる見地から、吉田内閣の退陣を要求するものであります。民....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、立候補十五回の当選十回は必ずしも悪い率ではないと思っている。とくに戦後の選挙は安定性があったが、かけ出し時代の選挙はらくではなかった。 普選第一回の総選挙(....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た。しかし、いかなることが起るとも米・ソ両国の実力に対抗し得る力なき限り、国防の安定せざることを明らかにしたのが昭和十三年の訂正である。 昭和十四年、留守第十....