»
安定性
「安定性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
安定性の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
と生活難をよそに有産有閑の男女には戦後の経済変調によって失われてゆく従来の家庭の
安定性の崩壊があり、不良良人のためには、慣れっこになった芸者ではないステッキ・ガ....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
せた力こそ、ファシズムの本質ではなかったろうか。 記録文学の流行は、出版界の不
安定性とまじり合って、各出版社を記録文学のヒットさがしに熱中させた。花山信勝の「....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
して家内的な工業に働いたりしている。学生たちが苦痛とするところは、これらの労働が
安定性をもたないことである。半年以上つづく可能性があり、それによって学生の精神的....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
と、平行するものであるが、その際技術家の生活が他の職業人の生活に較べて特に強大な
安定性を有つことが出来る原因は外でもない、先に述べておいた技術乃至技術家のイデオ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て行けなくはあるが、其しもやはり土台で、天井知らずのものしかないというのは生活の
安定性がなくてやり切れないらしく、北多摩の辺に見つけたがって居ります。せいぜい見....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
し、かつ商業人口が決して本質的に農業人口を超過しない国は、情勢の急転に対し著しい
安定性を有っている。その増加し行く富は尋常の出来事には平気であるように思われる。....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
じめ国民に公示された成文法秩序のもとに、専門的かつ無私的な官僚によって、計画性と
安定性とをもって執行される」。かくして国家活動が「偶然性・恣意性を脱し、あらかじ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、立候補十五回の当選十回は必ずしも悪い率ではないと思っている。とくに戦後の選挙は
安定性があったが、かけ出し時代の選挙はらくではなかった。 普選第一回の総選挙(....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
者であり作家の牧師であろうとするらしい。すでに一定の出来上った風格があって、之は
安定性を有った強靱なものだ。色々の問題を択び分け受け止める綱である。にも拘らず一....