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「安然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安然の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
之助さんが大金を出して身請に及び、斯る処の一軒の家まで求め、即ち何不足なく驚愕|安然として居られるのを有難く存じ奉る義と心得あるべからんに、密夫を引入れてからに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るよりも一層の厳しい見張りになっているはずなんだが――そこを潜り抜けて、そうして安然とここへ座を構え込んでしまって、しきりに面を撫でている。 これは、他人《た....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》り坊主の弁信法師は、一気にこれだけのことを米友に向ってまくし立てたが、その間も安然として舳先《へさき》に坐って、いささかも動揺の色はありません。 こちらは、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が言いますと、中年僧は、 「あねさんというのは俗称でござんしてな――実は五大院の安然《あんねん》大和尚のこれがその爪髪塔《そうはつとう》なんでござんすよ」 「は....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
嘲笑して遺すところがなかった。その後居士は少しも病気についてあせる容子を見せず、安然としてただ平臥していた。 けれども困った事はいつまで経っても営養物を取らな....