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「安積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安積の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
山《よもやま》の話をする会があった。集まる人は高橋伊勢守、山岡鉄太郎、石坂周造、安積《あづみ》五郎、清川八郎、金子与三郎、それに島田虎之助の面々で、幕臣もあれば....
丹下左膳」より 著者:林不忘
んでばかりである。 ふしぎなのは、同じ屋敷内の奥まった部屋部屋にがんばっている安積玄心斎、谷大八等、伊賀から婿入り道中にくっついてきた連中です。 主君の仇敵....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
代《いなわしろ》、南の山以上六郡、越後の内で小川の庄、仙道には白河、石川、岩瀬、安積《あさか》、安達、二本松以上六郡、都合十二郡一庄で、四十二万石に封ぜられたの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「彦根の間者が早くもそれと嗅《か》ぎつけて、大軍でおっ取り囲んだ――吉村殿と、安積《あづみ》五郎殿が一手を指揮して後方の敵に向うている間に、藤本、松本の両総裁....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
花の散りぬるごとき吾が大きみかも 〔巻三・四七七〕 大伴家持 天平十六年二月、安積皇子(聖武天皇皇子)薨じた時(御年十七)、内舎人であった大伴家持の作ったもの....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いま、ぴたり手をついているのは、道中宰領《どうちゅうさいりょう》の柳生流師範代、安積玄心斎《あさかげんしんさい》、 「若! 若! 一大事|出来《しゅったい》――....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。 たあ坊・健造たちは保田の月六円の家へ両親とゆきました。太郎は咲枝ちゃんと安積。スエ子はこの三日間ばかり信州八ヶ嶽の麓の小海線という高原列車の沿線へ行き美....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ろがあって、しかも私にはいい心持でした。ゆく行かないにかかわらず。 国男さん、安積《あさか》へ誘うが、やっぱり行きません。東京の日々の暮しで、きっちり習慣をつ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
張している、その日への過程ね、これは一つの立派な堂々たる素材であり、テーマです。安積《アサカ》の米屋、百姓とのいきさつ、その百姓とKとのいきさついろいろ。これは....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とになるのね。大変工合がしっくりしないので、国、夜業から十時すぎかえって寿江子が安積《あさか》へ行ったら姉さん来てくれるといいなあと申しましたが、評定の結果、こ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ますが。 森長さんのこと承知しました。火曜頃届けます。手紙をつけて。冬シャツは安積の方をこの夏しらべて貰います。私ももう一枚は無くてはならないと思ってそれで気....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
へ行っても、ね。 荷風はラジオを逃げて引越ししたそうですが、雲のみの空ぞ恋しき安積山。よ。安積山は万葉にも出て居ります、その山が、こうして書いている茶の間の北....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
寝に来る室。そういう風です。だが、床の間には祖父が書いて貰って昔からかかっていた安積事業詩史という字一杯の双幅がかかって居り、書院の柱には天君泰然百體從令、心爲....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
ナショウブは栽培ハナショウブの親である。昔かの岩代《いわしろ》〔福島県の西部〕の安積《あさか》の沼のハナショウブを採《と》り来って、園芸植物化せしめたといわれる....
志士と経済」より 著者:服部之総
の手になった。かねて近隣に志操気概を謳われていたが、文久元年|清河《きよかわ》・安積《あさか》等九州遊説の別働隊、備前人藤本鉄石の遊説をもって深く志士と交わり、....