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「安部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
した。近頃静岡の流行は、衣裳も髪飾もこの夫人と、もう一人、――土地随一の豪家で、安部川の橋の袂に、大巌山の峰を蔽う、千歳の柳とともに、鶴屋と聞えた財産家が、去年....
自叙伝」より 著者:大杉栄
僕はY新聞のD(幸徳)やS(堺)、M(東京毎日)新聞のK(木下尚江)W大学のA(安部磯雄)などの名も知り、同時にまた新聞紙上のいろんな社会問題に興味を持つように....
」より 著者:黒島伝治
うんだ!」 「おい、そんなこた喋らずに帰ろうぜ。文句を云うたって仕様がないや。」安部が云った。「もうみんな武装しよるんだ。」 安部は暗い陰欝な顔をしていた。さ....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
かな……。 あやふやな受け方をした。佐伯には痛いところだった。 ――実はね、安部磯雄が今度遊説に来るんだよ。……それを機会に、市内の講演が終ってから、一時間....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
式部学会後援の下に、新劇場劇団の坂東簑助等によって上演される筈の処、突然警視庁保安部によって上演禁止が命じられた。脚本は検閲にそなえるために予め多少の改訂を施し....
獄中生活」より 著者:堺利彦
亭である。……幸いに曇天で、……来会者は男女合せて百五十余名の多きに達した。……安部磯雄氏発起人総代として開会の趣旨を述べ、その中に「本日の会合はもとより堺氏出....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
トは大威張りで講演をやったものだが)。 こうして社会大衆党の放送代表に選ばれた安部磯雄氏の放送は要するに結果に於て許されなかったのである。安部磯雄事件は日本の....
社会時評」より 著者:戸坂潤
に、不良少年係りの手で挙げられたのは少々気の毒だったが、今度はそうは行かない。保安部の手によって風紀警察が発動し始めたのである。 新劇場の面々が、「戯曲源氏物....
鮭の祟」より 著者:田中貢太郎
なっているが、それが験があると云われている。伝説では女の名を延命姫、売卜者の名を安部晴明としてある。その晴明を祭った社が西安寺にあって、それに祈ると大漁があるとのことである。....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。 ――前マリンスキー歌劇場の女優、ナデジーダ・クルムスカヤである。当「国家保安部」の一員たるを証明す。 ああ、やはり――と、いま折竹はすべてを知ったのだ。....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
たる事を好んで、過活心がないので、家の者は学者か僧侶かにするつもりで、新宮の神奴安部弓麿の許へ通わしてあった。 それは九月の末のことであった。豊雄は例によって....
雪の宿り」より 著者:神西清
凄まじさでございました。忽ちにして消え去った後は白雲に化したと申します。そのとき安部殿(在貞)などの奉られた勘文では、これは飢荒、疾疫群死、兵火起、あるいは人民....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
ありましたが、景色のいい処ほど、道は難渋です。 ついでに……その高浜から海岸を安部屋へ行く間に、川があります。海へ灌ぐ川尻の処は、私はまだ通らなかったうちです....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
あるが、しかしやはり日本の無産政党の陣営の戸籍がある。たとえば、片山哲氏といえば安部先生と共に、すぐ社会民衆党だと言い、私とか麻生氏、河上氏、三宅氏等は日労党の....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
った書類を探しだして名簿を作成した。その名簿によって当時の社会主義運動家の長老、安部磯雄、賀川豊彦、高野岩三郎の三氏の名で招待状を出し同年九月二十二日、新橋蔵前....