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宋学
「宋学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宋学の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
義旗を翻すに至った動機には、実に純粋なものがあるのだ。学者の研究に依ると、正成は
宋学の造詣が相当深かった様だ。
宋学の根本思想の一つは忠孝説である。つまり学問的に....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
slation) 土佐の藩儒|野中兼山《のなかけんざん》は宋儒を尊崇して同藩に
宋学を起した人であるが、専《もっぱ》ら実行を主とした学者であって、立言の儒者では....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
とは、同一ではない。また漢の儒学はその孔子理解を通じて漢の文化を作ったのであり、
宋学もその独特な孔子理解を通じて宋の文化を作ったのである。が、これらの歴史的発展....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
申しますのは」 「近年、堂上を風靡していると聞く異国の新しい学説の書だ。いわゆる
宋学と申すもの。程朱の新説とか、温公の通鑑などを読まぬものは、頭のふるい古公卿じ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ふしぎではない。 そして、自作の詩文を評し合い、また、時代の新思想とされている
宋学を論究したり、時には、当代の泰斗を招いて、その講義を聴く――というおそろしく....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、想像だけでまず多寡をくくる。 俊基がそんな軽薄ではないにしろ、彼とて、新しい
宋学の造詣にかけては、堂上一般の若公卿なみに、いやそれの先駆者ぐらいな誇りもある....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うたた心細さに耐えなかったことでもあろう。 とはいえ、彼ら若公卿たちは、新しい
宋学にもふれ、宋代の兵法書にも精通していた。この貧しい孤軍の士気を考えないわけは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
んでいたのは、もちろんだろう。 こんな異朝の故事や、いちいちな辞解などは、いま
宋学流行のなかにある宮廷人か、またはよほどな篤学者でもあるならいざ知らず、一般の....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
要事項はあたまに入れておくぐらいな用意があっていいと思う。 新しい思想としての
宋学風潮がいかに宮廷の若公卿たちの夢を性急にかりたてたか。そのくせ古い宮廷人はい....