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完全性
「完全性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
完全性の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
的な本質の表徴を備えている。それは滅亡――終局をもたなければならない。神の製作の
完全性に現われた神の属性を賛美する人々の中でも最も優れたかのニュートンは、自然界....
「省察」より 著者:デカルトルネ
の現に有るものに成るに至ったと仮定するにしても、過つこと思い違いすることは或る不
完全性であると思われるからして、彼等が私の起原の創造者をより無力であると考えれば....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
説明することを使命としている機械的因果律の Abgeschlossenheit(
完全性)という要求と、直接に矛盾する。それであればこそ之が機械論ではなくて一種の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の自由を絶対に許すつもりでございます」 「恋愛の自由……然《しか》し、その恋愛が
完全性を帯びなかった時はどうです、つまり、一方だけに恋愛があって、一方にそれが無....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
数学的真理の如きも魔の仕事かも知れないとまで考えた。彼は遂に知識の客観性を、神の
完全性に、神の誠実性に求めた。デカルトのかかる考といい、ライプニッツの予定調和と....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かし、手本の完全ということが、吾々が当然目標として進むものと異なった優れた性質の
完全性であるという場合には、吾々は啻にそれに向って進む上で失敗するばかりでなく、....
「哲学入門」より 著者:三木清
哲学しないであろう、哲学は無知と全知との中間であり、無知から知への運動である。不
完全性から
完全性へのこの運動は愛と呼ばれた。哲学は、それにあたるギリシア語の「フ....
「落ちたままのネジ」より 著者:宮本百合子
見せられたように感じた。何故なら、石坂氏が一プロレタリア作家牧野に最大限の階級的
完全性を要求しているその感情こそ、裏をかえせば、とりもなおさず、嘗てプロレタリア....