完全犯罪[語句情報] » 完全犯罪

「完全犯罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

完全犯罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近眼芸妓と迷宮事件」より 著者:夢野久作
ので警視庁のパリパリ連中が、みんな兜を脱いだ絶対の迷宮事件が一つ在るんだ。所謂、完全犯罪だね。そいつが事件後丸一年目に或る芸妓のヒドイ近眼のお蔭で的確に足が付い....
推理小説について」より 著者:坂口安吾
仕掛から兇器が外れて殺人を完成するというような、こういうことを考える作者はこれを完全犯罪の要素だと考えているのかも知れないが、私はあべこべだと思う。 こういう....
もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
めた私も無感動であった。 あんな時代に平時の冷静と良心を失わない殺人鬼がいて、完全犯罪を行うため人を殺しては痕跡をくらます作業にメンミツに従事していたとすれば....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
、どこかの安宿で衣裳を換えて、たぶん伊東行の湘南電車に乗る……。 宇野久美子は完全犯罪を行なおうとしている。ただし、久美子の場合、殺そうというのは他人ではなく....
殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
植木の蔭になって見えなかった所の宮部京子の三人がいたのだ。その時に星田の滑らした完全犯罪の有無と云う言葉が怪事件の導火線をなして、宮部京子の殺害死体が鎌倉の空家....
ある完全犯罪人の手記」より 著者:酒井嘉七
科学者として、そうしたことを信ずる最后の人間で私はあらねばならない。 ○月 ○日完全犯罪という言葉がある。発覚されないように完全に遂行された犯罪という意味である....