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完封
「完封〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
完封の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で、真空化が実に手軽になった由。送信術でも二十五ケ一台を三十分にて排気作業完成し
完封するので、一日にこれを二十回もくりかえし得るという。一日に一個宛出来ればいい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いわね。昔から大した外交官というものは、こういう実に一寸した云いまわしで、対手を
完封したものだそうです、タレーランなんか。わたしは、やっと、小さい声で意地わる!....
「三国志」より 著者:吉川英治
い猛獣狩りの土蛮が豹を柵へ追いこむように追いつめられて、ついに曹操の大軍のうちに
完封された。 日もはや暮れて野は暗い。彼が逃げあがったのはひくい小山の上だった....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
ぞけ、そのほかの道でも、密輸の糧米をたえず抑えている。ほとんど、水も漏らさぬほど
完封してあるのに、これが敵兵に何の痛手もないとあっては一大事じゃが」 と、むし....