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宗廟
「宗廟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宗廟の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
らずして、将帥外に傲り、奸邪間に私すれば、一朝事有るに際しては、都城守る能わず、
宗廟祀られざるに至るべし。若し夫れ衆く諸侯を建て、分ちて子弟を王とすれば、皇族天....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
道士等が王室の李姓であるのを奇貨として、老子を先祖だと言い做し、老君に仕うること
宗廟に仕うるが如くならしめたためである。天宝以来西の京の長安には太清宮があり、東....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
み、腰を伸ばせば則ち楼垣尽く覆る。真に千古末だ見ざるの凶、万代遭わざるの禍、社稜
宗廟、危、旦夕に在り。乞う皇上早く宮眷を率いて、速やかに楽土に遷れよ云云。 竇....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
で、有名な中央公園や北海公園や中南海公園などよりも、更にすぐれた所がある。朝廷の
宗廟たりし太廟の後ろで、多少の時間を持つ散歩者は、一度は必ず足を運んでみるがよい....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
てどういうふうにふるまったかである。郷党の人々とつきあう時には恭順朴訥であった。
宗廟朝廷では閑雅で言葉を謹んだ。下大夫と話す時には和楽の態度、上大夫と話す時には....
「三国志」より 著者:吉川英治
の内務を宦官がつかさどるのは、漢の宮中の伝統で、それを憎んだり殺したりするのは、
宗廟に対して非礼ではありませんか」 釘を刺すと、何進は、 「おれはなにもそんな....
「三国志」より 著者:吉川英治
出て働いていた。一万余人の百姓や人夫を動員し、数千の兵を督して、前日から、帝室の
宗廟の丘に向い、代々の帝王の墳墓から、后妃や諸大臣の塚までを、一つ残さず掘り曝い....
「三国志」より 著者:吉川英治
こには、旧い宮門殿閣があるし、城下の町々も備わっている。曹操はまず、宮中を定め、
宗廟を造営し、司院|官衙を建て増して、許都の面目を一新した。 同時に、 旧臣....
「三国志」より 著者:吉川英治
を何かと語られて、 「思うに、いくたびか、存亡の淵を経ながらも、今日なお、国家の
宗廟が保たれていることは、ひとえに、御身のような忠節な臣のあるおかげだ」 と、....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、まだ九五の御位について日も浅いのに、ふたたびここで大戦を起すなどは、決して、
宗廟の政を重んずるゆえんでない)と、反対の説が多く、ために、玄徳も心ならずも、出....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、奉書の冒頭から、次第に、音吐をたかめて行った。 ソレ八幡大菩薩ハ 聖代|前烈ノ
宗廟 源家中興ノ霊神也 黒い霧のなかの者は、わからぬまでも、耳をすまし、気を澄....