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宗徒
「宗徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宗徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
迫害が烈しいだけに、「万事にかない給うおん主《あるじ》」も、その頃は一層この国の
宗徒《しゅうと》に、あらたかな御加護《おんかご》を加えられたらしい。長崎《ながさ....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
ぜん》ヶ|嶽《だけ》が、数日にわたって鳴動した。頂上の噴火口に投げ込まれた切支丹
宗徒《きりしたんしゅうと》の怨念《おんねん》のなす業だという流言が、肥筑《ひちく....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ります」 それは嘘であることを澹山はよく知っていた。この古びた女人像は、切支丹
宗徒が聖母として礼拝するマリアの像であった。四国西国ならば知らず、この奥州の果て....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
はその後年の教えにおいて、特にこの方法を力説し、六則をその高弟|迦葉に伝えたと禅
宗徒は確言している。かれらの言い伝えによれば、禅の始祖迦葉はその奥義を阿難陀に伝....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら垂れている二様の綴織が、画面の上方で密着していた。その右手のものは、クェーカー
宗徒の服装をした英蘭土地主が所領地図を拡げ、手に図面用の英町尺を持っている構図で....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
宗茂を先陣と定めた。若輩の宗茂は、歴々満座の中に面目をほどこして我陣屋へ帰ると、
宗徒の面々を呼び集めて、十死一生の働きすべく覚悟を定めた。第一陣はこの宗茂、並び....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
切支丹
宗徒蜂起之事 肥後の国宇土の半島は、その南方天草の諸島と共に、内海八代湾を形造....
「小公女」より 著者:菊池寛
り心配事があったので、身体を悪くしてしまったのですって、あの人は、木や石を拝む邪
宗徒なのよ。何か妙な偶像を運んで行くのを、私見てよ。」 「でもそれは、拝むわけじ....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
などで、「天童降来、教義布衍」こういう言葉が流行し圧迫され又虐げられていた切支丹
宗徒に力を付けましたが、翌、寛永十四年に果然世に云う天草一揆が先ず天草に勃発し次....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
、可愛らしいお小姓の姿をして、嬉しそうに雑っていた。栄達を嫌い隠遁をし、吉利支丹
宗徒となった弁才坊も、この日は特に美々しく着飾って、出席したことは云う迄もない。....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ぶ馬の鬣毛のそよぐまでもありありと窺わるるのじゃ。それほどの構えをしたこの城に、
宗徒の面々が必死となって楯籠ったら、なみなみのことでは攻め落とされまい。播州で赤....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
らは、拷問の種類は笞打、石抱き、海老責、釣し責の四種にかぎられていた。かの切支丹
宗徒に対する特殊の拷問や刑罰は別問題として、普通の罪人に対しては右の四種のほかに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
就かしむ。 英国非国教宗中、その最も古きものはコングレゲーショナル宗なり。その
宗徒、エリザベス女王の朝に起こりしも、当時英国政府信教の自由を許さざるをもって、....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
黙許黙認の姿となったのも久しいが、しかもそれを公然大びらに行う様になった程の一向
宗徒の雅量を以てして、始めてよくこの肉食の徒を済度することが出来たので、これは彼....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
胎間引きの罪悪を犯すことが少かったというのは、なんという皮肉でありましょう。一向
宗徒たるいわゆるエタは、畜生は殺すが人間の子は殺さない。殺生を非常にやかましく言....