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宗達
「宗達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宗達の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「比叡」より 著者:横光利一
にひきかえてその鷺一匹の生動の気力は、驚くばかりに俊慧な感じがした。定雄はこれは
宗達ではないかと思ってしばらく眼を放さずにいると、いつの間にか茶が出ていた。子供....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
日経ちました。丁度六日目に美濃の南泉寺の末寺で、谷中の随応山南泉寺の徒弟で、名を
宗達と申し、十六才の時に京都の東福寺へまいり、修業をして段々|行脚をして、美濃路....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
かもしれない。 色彩のモンタージュはいかにすべきかについてはやはり東洋画ことに
宗達光琳の絵や浮世絵は参考になるであろう。俳諧連句もまたかなりの参考資料を提供す....
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
し、しかも日光の陽明門が気魄の欠けた巧緻さで建造され、絵画でも探幽、山楽、光悦、
宗達等の色彩絢爛なものがよろこばれている。よるべない下級武士の二六時にのしかかっ....
「あられ笹」より 著者:宮本百合子
宗達 宗達の絵の趣などは、知っている人には知られすぎていることだろうが、私はつ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
素晴らしい仕事をさえやってのければそれが万事である。 昔の日本画家の例えば光琳
宗達などのあの、空想的な素晴らしい絵画の背後に、彼の自然からの忠実な、綿密な写生....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れて居ると云った人はありません。生活のしみじみとしたところを見落しがちなものね。
宗達という装飾画家のこと御存じでしょうか。俵屋
宗達と云って寛永年間の人、土佐派の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
私以外の誰も現金に代えることができないような方法を講じましたから、奴めは窮して、
宗達の屏風や雪舟の幅などを教会へかつぎこんで寄進しておったのです。それも発覚して....
「浮世絵画家の肉筆」より 著者:上村松園
、もっとあってもいいと思ったほどでした。 ○ 古いものの中では、俵屋
宗達もあれば又兵衛もありました。よく版画などで見ている、あの若衆と娘が手毬をつい....
「屏風祭」より 著者:上村松園
い、屏風の前に坐りこんで縮図帖を拡げてうつさせていただくのである。 永徳とか、
宗達とか、雪舟とか、芦雪だとか、元信だとか、あるいは大雅堂、応挙とか――。とにか....
「西瓜」より 著者:永井荷風
空に明月を仰ぎ、雪の降る庭に紅梅の花を見、水仙の花の香をかぐ時には、何よりも先に
宗達《そうたつ》や光琳《こうりん》の筆致と色彩とを思起す。秋冬の交《こう》、深夜....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
る風情《ふぜい》があるではないか。しかしそれらの雑草は和歌にも咏《うた》われず、
宗達《そうだつ》光琳《こうりん》の絵にも描かれなかった。独り江戸平民の文学なる俳....
「鰻の話」より 著者:北大路魯山人
は名画が非常に好きで、とりわけ琳派の蒐集があって、今日特にやかましくいわれている
宗達、光琳のものなど数十点集めておったほどの趣味家で、この点だけでも大したもので....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
ない。呉春あるいは応挙か。ノー。しからば大雅か蕪村か玉堂か。まだまだ。では光琳か
宗達か。なかなか。では元信ではどうだ、又兵衛ではどうだ。まだまだ。光悦か三阿弥か....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
五・一〇・一) * 詩と見るならば、哀切な長詩。絵と見るならば、
宗達筆の扇面画に見られるような美術でもあります。けれど「保元の乱」の実態は、決し....