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「官名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
動かすことができたとされている。彼らは宮廷に出入し、往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や枢密顧問官(『王室の秘密の司官』....
芸術ぎらい」より 著者:太宰治
のだから)てんで読もうとしないので、困るのである。私がもし映画統制局々長(そんな官名があるかどうか知らないが)とか何とかの肩書のある男であったなら、「どうも、な....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
や、そばに侍る女もあらず。赤黒子の前には小形の手帳を広げたり、鉛筆を添えて。番地官名など細かに肩書きして姓名|数多記せる上に、鉛筆にてさまざまの符号つけたり。丸....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
か」と言うて笑われたことであろう。 二三 法学博士 博士号は我国の中古には官名であって、大博士・音博士・陰陽博士・文章博士・明法博士などがあった。「職原鈔....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
有しながら父を殺した光秀征伐の戦の間にも合わなかった腑甲斐無しであるから、高位高官名門大封の身でありながら那賀へ逐われ、次《つい》で出羽の秋田へ蟄《ちっ》せしめ....
源氏物語」より 著者:紫式部
、承知はして行ったが、同輩のいる所へ行って、 「父の伊予守――伊予は太守の国で、官名は介《すけ》になっているが事実上の長官である――の家のほうにこのごろ障《さわ....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
外の経営に当るは外務大臣の如し。両大臣は共に一国の国事経営を負担する者にして、其官名に内外の別こそあれ、身分には軽重を見ず。然らば則ち女大学の夫に仕え云々の文は....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
十二月までは太政大臣と云った。その前後がちょうどこの捕物の時期に当っているので、官名を史実通りにハッキリかくと秘中の実が知れてしまう。そこで太政大臣をひッくるめ....
金狼」より 著者:久生十蘭
京大阪はおろか、北海道庁の警察部にも、久我千秋なんて特高刑事はいないそうですぜ。官名詐称を承知でやってるてえのには、そこになにか相当のわけがあるのさ。……葵嬢、....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ようになって、演劇改良の声が四方から湧いて来たのであった。明治十九年には朝野の顕官名士を賛成者として、“演劇改良会”なるものがすでに発企されていた。その宣言は頗....
日和下駄」より 著者:永井荷風
御老中御奉行《ごろうじゅうごぶぎょう》などいう代りに新しく参議だの開拓使などいう官名が行われた明治初年の時代に対して、今となってはかえって淡く寂しい一種の興味を....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
が、もとより採るに足らぬ。 長吏は文字の如く吏員の長たるものの称で、「撮壌集」官名の部に、「長吏」と出ている。三井寺では智証大師円珍が始めてこの職に補せられて....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
一つシナ官吏の住むような家もある。 宣教師の家の向うにチーキャブ(総管)という官名で、その人の実際の名はサタ・ダルケというのである。サタというのは人足廻しとい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
にできていた。 散所ノ太夫は、すなわち、それだ。 もっとも、五位相当の太夫の官名は勝手称えの自称ではない。日野俊基のあっせんで、官からゆるされたものである。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
法師という琵琶の上手が、東宮にも准后からも可愛がられて、このたび、 検校 の官名をゆるされたので、盲のことゆえ、彼が介添えのもとにまかり出たものであるとか。....