官府[語句情報] » 官府

「官府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

官府の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
出で、虎の取るところと為《な》る、十八日すなわち自ら還り、説くに虎初め取る時、一官府に至り、一人几に憑《よ》るを見る、形貌壮偉、侍従四十人、いいて曰く、われ汝を....
軍用鮫」より 著者:海野十三
一つして、途中を読むのをぬかし、その最後の行に目をうつしてみると)茲《ここ》に副官府大監馮兵歩を使として派遣し、楊《ヤン》先生を中国海戦科学研究所大師に任ずるも....
令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
を読んでおりながら、自分の身を検束することを知らないで、みだらな辞を吐いて、我が官府をそしるとは、何事だ、その方を犁舌獄へ下すからそう思え」 その声が終るか終....
富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
州へ往ってからは深く自ら戒懼して、決して悪いことをしなかったが、二年目になって総官府に上申する事件ができて、部下の官吏が書面を持ってきたので、それに自署して、雷....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、針縫を善くし、呼んでいう皆婦人のごとし。その首たる者を、師巫行頭と号す。およそ官府に不男の訟あらばすなわち呼んでこれを験せしむ。風俗を敗壊するこれより甚だしき....
矛盾の一形態としての諸文化組織」より 著者:宮本百合子
とする近衛内閣によって、従来の「蚊文士」が「殿上人」となることとなった。「かかる官府の豹変は平安盛時への復帰とも解釈されるし、また政府の思想的一角が今日、俄かに....
台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
数な邸宅に比ぶれば甚だしく佗びしい。霧峯の林献堂氏邸は、名家の邸宅だけあって、文官府や武官府など数々のものを包括しているが、支那本土のものに比ぶればやはり佗びし....
自由人」より 著者:豊島与志雄
、入り乱れてる無数の糸のその一端にすぎなかった。ただ俺の糸は少しく強力で、海軍武官府の高級参謀に繋っていた。 それらのことも、今では悪夢のように、この肉体をく....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
から大家の名を成すのみならず、女子の特得《とくとく》は思想の綿密なるに在りとて、官府の会計吏に採用せらるゝ者あり。又学者の説に、医学医術等には男子よりも女子を適....
地上」より 著者:島田清次郎
りました。みな有為な浄い青年達でした。その十二人の勝れた弟子達の一人がクリストを官府に売り渡そうとは誰人も思わなかったでしょう。自分の愛する弟子に売られるところ....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
を試んとする者なきに非ず。これすなわち上書建白《じょうしょけんぱく》の多くして、官府に反故《ほご》のうずたかきゆえんなり。 かりにその上書建白をして御採用の栄....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
て、官に変あれば校にも変を生じ、官、斃《たおる》れば校もまた斃る。はなはだしきは官府|一《いち》吏人《りじん》の進退を見て、学校の栄枯を卜《ぼく》するにいたるこ....
三国志」より 著者:吉川英治
忠良なれ」 彼はすっかり帝王になりすましてから群臣に告げ、号を仲氏と立て、台省官府の制を布き、龍鳳の輦にのって南北の郊を祭り、馮氏のむすめを皇后とし、後宮の美....
三国志」より 著者:吉川英治
く指の腹で拭った。 劉表は、思い出したように、 「そうそう、ずっと以前、許昌の官府で、君と曹操と、青梅の実をとり酒を煮て、共に英雄を論じた時、どちらが云ったか....
山の人生」より 著者:柳田国男
とてもこの差別の微妙なる影響を見出すこと困難ならず、ことに永年にわたって必ずしも官府の公認するところとならずとも、家から家へまたは母から娘へ、静かに流れていた信....