官房[語句情報] »
官房
「官房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官房の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ある省のある局に……しかし何局とはっきり言わないほうがいいだろう。おしなべて
官房とか連隊とか事務局とか、一口にいえば、あらゆる役人階級ほど怒りっぽいものはな....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
代議士中村啓次郎氏衆議院において一場の質問演説をなし、次に四十四年三月三十日大臣
官房において、中村氏、平田〔東助〕内相と面会し、熊楠|撮《と》り置ける紀州諸名社....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
利用することができるように思った。そこで教授は、極秘裡に白亜館《ホワイトハウス》
官房を訪問して大統領に面会を求めた。大統領は快く彼に会った。その結果教授の提案は....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
を働いて警察に留置され、事が面倒になったので、山田は母校の先輩である当時警視庁の
官房主事をしていた庄司氏を訪ねて、援助を乞うた。庄司氏も事柄が高が酔興の失敗位だ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ばらく、また初めの時と同じような身体検査や何かでひまどって、昼頃になってようやく
官房主事のところへ行って、そこで内務大臣からの即刻追放の命令を受けた。 本当の....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
した構成にも驚かされた。苫米地の事件をはじめとして平野元農相の資格失墜問題、西尾
官房長官の資格についての疑点等が党内の勢力争いとともに公表された。 片山内閣の....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
コノコ出かけて行ったし、又同じくこの日交の幹部三人が、争議の真最中に独立に警視庁
官房主事を訪問などしていて、意味の通じない談話を新聞に載せるなどしてはいるが、争....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
して、帰りがけに、あなたは、各国人を包んだモウニング・コウトの長列が、手に手に、
官房主事の発行した、大型封筒の面会許可証を、切符のように握って、クイリナアレ政庁....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
衛に向っても、牙を向けるというような気色が衰えました。 お松は、駒井の不在中の
官房をあずかること、その在舎中と変りはありません。田山白雲は、白雲の去来するよう....
「鉛をかじる虫」より 著者:寺田寅彦
近頃鉄道大臣
官房研究所を見学する機会を得て、始めてこの大きなインスチチュートの内部の様子をか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
りましたぜ。」 暴風雨は、幸いにも、襲ってきたときと同じく速やかに過ぎ去った。
官房の非公式な報道は、晴雨計のように、天気の回復を告げた。新聞紙の荒犬は、また犬....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
を関ってはいられませんでした。私は助力者が欲しかったのです。当時あの男は警視庁の
官房主事に任ぜられましたので、私は遂にあの男を選ぶ事に致しました』 『彼れは御子....
「城」より 著者:カフカフランツ
ということこそ、私の関心事であります」
署名は読めなかったが、署名のそばに「X
官房長」と印刷されていた。
「待ってくれ」と、Kはお辞儀をしているバルナバスにい....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
州を回ってから亜米利加の司法制度の見学に行く、土井という最高検の検事や、法務省の
官房総務部長の検事等々、判検事の一団だったのです。 「ほう、棚田判事とお友達でし....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ら思い出は多い。 二十二年片山社会党内閣が成立し、当時の西尾書記長が国務大臣兼
官房長官として入閣した。私はこのとき、西尾書記長の後を引受けて書記長代理を八ヵ月....