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官軍
「官軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
官軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
《すなわ》ち左右より船を夾《はさ》みて繞《めぐ》り戦う。須臾《とき》の際《ま》に
官軍《みいくさ》敗績《やぶ》れぬ。水に赴《おもむ》きて溺死《しぬ》る者|衆《おお....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
る態度としても、望ましい語《ことば》でしょう。ところが遺憾ながら、西南戦争当時、
官軍を指揮した諸将軍は、これほど周密《しゅうみつ》な思慮を欠いていた。そこで歴史....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
順の思し召しがあるという噂もござりまする。この際、将軍家の御意向も確かめないで、
官軍である土佐兵と戦いますのはいかがなものでござりましょうか」 「将軍家に、帰順....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
分の責任範囲外のときは言わないのか。長年言い古され、すでにうるさいほど指摘された
官軍民一体化|総蹶起のガンはここにあると言わざるを得ない。 十二月二十九日 ◯....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
まで無事に生きながらえたのであるから、こゝで徳川家のために死のうという決心です。
官軍がなぜ彰義隊を打っちゃって置くのか、今に戦争がはじまるに相違ないと江戸中でも....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
京大阪広島の各鎮台兵に出動を命じた。而して自ら戦略を決定したが、この山県の戦略が
官軍勝利の遠因を為したと云ってよい。山県は薩軍の戦略を想定して、 一、汽船にて直....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
た総勢二万七千、老若婦女を合せると三万を越す人数を指揮した。 上意をもって集る
官軍は、鍋島元茂の一万、松倉重次の二千五百、立花忠茂の五千、細川光利の一万三千、....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
ったと云う。こんなやり方は如何にも勝元らしく、爾来東軍は行在所守護の任に当って、
官軍と呼ばれ、西軍は止むを得ず賊軍となった。 宗全は斯うした深謀には欠けて居た....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
幸の時、名和長重は「古より今に至るまで、人々の望む所は名と利の二也」と放言して、
官軍に加ったことが『太平記』に見える。其の真疑はとにかく、先ず普通の地方武士など....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
み荒らしてあった上に、聞くところによれば、主人は維新の際に脱走して越後へ行った。
官軍が江戸へはいった時におとなしく帰順した者は、その家屋敷もすべて無事であったが....
「兜」より 著者:岡本綺堂
がえた。雨が降っているものの、夏の日はまだなかなか暮れない。千住の宿にはおそらく
官軍が屯ろしているであろう。その警戒の眼をくぐり抜けるには、暗くなるのを待たなけ....
「夢のお七」より 著者:岡本綺堂
雨のなかを湿れて走った。しかも方角をどう取違えたか、彼は千住に出た。千住の大橋は
官軍が固めている。よんどころなく引っ返して箕輪田圃の方へ迷って行った。 ....
「穴」より 著者:岡本綺堂
み荒らしてあった上に、聞くところによれば、主人は維新の際に脱走して越後へ行った。
官軍が江戸へはいった時におとなしく帰順した者は、その家屋敷もすべて無事であったが....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
事実に適せずして徒に一篇の空文字を成したるに過ぎず。 「勝伯が徳川方の大将となり
官軍を迎え戦いたりとせよ、その結果はいかなるべきぞ。人を殺し財を散ずるがごときは....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
大浦兼武(当時軍曹)の配下となって戦った人だが、西郷贔負の二葉亭はこの伯父さんが
官軍だというのが気に喰わないで、度々伯父さんを捉まえては大議論をしたそうだ。二葉....