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定位
「定位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
学に不利だろう。無職の父兄の子弟も亦そうだ(悪い意味に於ける無職というのは社会的
定位を占めないことで、即ち社会では可能的な犯罪性を意味して来つつある)。思想傾向....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
。 なお、ここでは定座の標準位置のみについて論じたのであるが、実例についてこの
定位からの偏差が実際いかなる範囲にいかなる様式で行なわれているかを研究してみるの....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
でなくても三本でちゃんと役に立つ、のみならず四本にするとどれか一本は遊んでいて安
定位置が不確定になる恐れがあるというのは物理学初歩で教わることである。しかしその....
「科学論」より 著者:戸坂潤
学による物理学的対象界の非直観性の主張と、之に対して依然としてその直観性(空間的
定位)を救い得るという主張(M・プランクやアインシュタインが略々之にぞくする)と....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
いということは、当然であって、一般的失業が進行しているにも拘らず、既に社会的に一
定位置を占めて了っている技術家乃至之を含む限りのインテリゲンチャは、一見殆んどこ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
に一般的なるものが形式的に在って、之に外延上の区画を施し、個々の内容を入れるべき
定位を割り出す場合の原理を、それは意味するであろう。処がこの仕方はとりも直さず先....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
学だけの、問題なのではない、夫は一切の範疇と連帯関係を持ち、従って又一定の社会的
定位を持つ処の、問題なのである。それが数学のイデオロギー性に外ならない。 (数学....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
題としてさえ生長しようとも、万一にも言葉の問題を離れてしまっては、もはやどこにも
定位を有たなくなるわけで、大まかに云えば、言葉・言語と思想・論理との間から起きる....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
仕方が異るのに不思議はない。時代は全歴史的時間に対して Konfigural に
定位を与えられる。時代が或る意味で伸縮自在である所以である。――この 〔Konf....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ッツェ(†1881)との空間表象に関する論争は相当有名である。ロッツェは空間上の
定位(Lokalisation)を説明するのに、神経が解剖学的に占めるそれぞれの....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
的な科学的な核心がここに客観的に存するのである。 こうしたリアリズムの哲学的な
定位に基いて、ロマンティシズムという観念も亦客観的に
定位を与えられなくてはならぬ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
に不利だろう。無職の父兄の子弟も亦そうだ。(悪い意味に於ける無職というのは社会的
定位を占めないことで、即ち社会では可能的な×××を意味して来つつある。)思想傾向....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
旅行から帰ってから、彼は自分の実験に着手した。ルムコルフコイル、グローヴ電池、無
定位電流計、大きな電磁石、タムソンの高抵抗ガルヴァなどを買入れた。最初にやった実....
「解釈学と修辞学」より 著者:三木清
くのことが為し遂げられたのは否定することができぬ。それは特に、従来の、自然科学に
定位した方法ないし論理によっては考えられない人間および歴史に関する哲学の方面にお....
「私の見た大学」より 著者:戸坂潤
とんど全く無力であることを私は忘れることができない。生きた史的認識の代りに思想的
定位のないただのフィロロギー、時局認識の代りに思想目標のないただのカテゴリー分析....