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定器
「定器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
る点で、世界のどの大学にも負けないでしょう。現に、最近、教授連が考案した、価値測
定器の如きは、近代の驚異だと云う評判です。もっとも、これは、ゾイリアで出るゾイリ....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
。そしてボースンの室の入り口から怒鳴った。 「今から、ディープシーレット(深海測
定器)を入れろッ」と、それから水夫室へ来てそのまん中で大声に「スタンバイ」と怒鳴....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ありませんか」 「なるほど、午後七時五十分ですかナ」 「その数字に、僕の使った測
定器の誤差と、気温の変化とを考慮に入れて補正すると、一分三十秒だけ加えて、結局午....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
十坪ばかりの実験室には、所も狭いほど、大きな試験台や、金具がピカピカ光る複雑な測
定器や、頑丈な鉄の枠に囲れた電気機械などが押しならんでいて、四面の鼠色の壁体の上....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
し望遠鏡はどこかへ姿を隠し、その位置には代りあって、精巧を誇る測高器と対空射撃算
定器とが、がっしりした三脚の上に支えられ、それからやや距ったところには、巨大な高....
「海底大陸」より 著者:海野十三
海底から船底にふたたびかえってくる音の強さと時間とが測定されていた。これは水深測
定器だった。もしどこかにメリー号の船体が沈んでいたとすれば、帰ってくる音の強さと....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
う考えても、糸で操れそうもないし、無論|床口にも陰扉のないという事は、既に反響測
定器で確かめているんだ」
「それだから君は、僕が先刻傴僂が療っていると云ったら、....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
手を要するほどであったが、後には一人で何事も出来るようになった。先ず兎を、家兎固
定器に仰向けにしばりつけてエーテル麻酔をかける。兎が十分麻酔した時機を見はからっ....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
かにあれは 白点二つ、 あ・あれだ! 地球の裏から無線でひもをつけた 原爆効果測
定器の落下傘。 おれたち ヒロシマ族の網膜から 消えることのない あのあさの ら....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の私服姿をした五人の看護婦さんの間に私たちを交えてしまいました。やがて呼吸曲線測
定器をつけた男が現われました。まぎれもない夫です。夫は博士の命で私たちの顔を次々....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》には鰯粕《いわしかす》の目方を衡《はか》る大秤、壁に切り目を入れた即製の身長測
定器、胸囲、身長、体重の平均を年齢別に表した大図表、何やら光るニッケル製の医療器....
「三つの痣」より 著者:小酒井不木
えますから、当然、心臓の搏動数や呼吸の数が増加する筈です。で、それ等のものを、測
定器によって計測したならば、ある程度まで犯人か否かを発見することが出来るばかりで....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
後伝えられたので、人々の間に焼け跡復帰を危懼《きく》する声が高かった。私たちは測
定器を失っていたから、この問題の解決を得るために止むを得ず動植物を観察することに....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
「じゃ、暫く様子を見ることにしましょう」 教授はその先がコの字型になっている測
定器で、私の首筋の痼《しこり》の大きさを測り、カルテに記入させた。 「では、また....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
の筒《つつ》で、その中の二|米《メートル》を落下するに要する時間を測った。その測
定器の概略は第33図に示す如くである。 即ちEは前面の明いている木箱でその底の....