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定小屋
「定小屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定小屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
り場の観をさえなして、会席、茶屋なぞが、軒を接しているのみではなく、小さいながら
定小屋もあって、軽業《かるわざ》、奇芸の見世物まで、夜も人足《ひとあし》を吸い寄....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た田舎まわりの大阪役者の一座が巡って来た。私は殆ど大がいの歌舞伎の芸題を私の町の
定小屋で見た。姫君も、娘も、腰元も、遊女もその美の幻影はこうして与えられたのだ。....
「虎」より 著者:岡本綺堂
しそうになった。と思うと、その横合いから十五両と切出した者がある。それは奥山に、
定小屋を打っている由兵衛という興行師であった。友蔵たちは十二両が精いっぱいで、も....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
ないことだった。間もなく、由良は、日本橋|中洲の芝居の太夫元と結んでそこを自分の
定小屋にした。――そのときには、座員でも、人数からいって旗挙のときの三四倍になっ....