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「定済〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定済の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寒さ」より 著者:芥川竜之介
かた市中を歩いて見ました。けれどもたまに明《あ》いていたと思うと、ちゃんともう約定済《やくじょうず》みになっているんですからね。」 「僕の方じゃいけないですか?....
思い出の記」より 著者:小泉節子
となると価よりも沢山、金をやりたがったのです。そして早く早くと云って、大急ぎで約定済の札をはって貰いました。 京都を二人で見物して歩きました時に、智恩院とか、....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
同期生たちは半年前の秋に論文が通過して、試験所研究生終了の証書を貰ってそれぞれ約定済の任地へ就職して行った。彼は、鼎造にしばらく帰京の猶予を乞うて、論文を纏めれ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
極! そこで平にあやまります。何卒ご用捨下さりませ……さてこれで以前のことは、勘定済みとなりました。次は将来のご相談で。……ところでちょっとご相談の前に、申さね....
大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
側室《そくしつ》さま格に思い、やがて呼迎えられる日のあることを、遅かれ早かれ、約定済《やくじょうず》みのように傍の者も思っていたが、侯爵は思いもかけぬ病気で不意....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
はこっちから鼻を落してやると、源八郎はそういう決心をして、酒は一升で打ち切り、勘定済まして立場茶屋を出た。 まだ神輿出御の刻限には間があったので、源八郎は群集....