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「定論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

定論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
わたしの申し上げた所は御理解になったかと思いますから、今日は更に一歩進んだ『半肯定論法』のことを申し上げます。『半肯定論法』とは何かと申すと、これは読んで字の通....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ろが多い。禅を哲学的に見れば昔の禅学は一方において那伽閼剌樹那(二四)のインド否定論に似ており、また他方においては商羯羅阿闍梨の組み立てた無明観(二六)に似たと....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
そこで入学試験そのものが一種のバーバリズムであるかのような気持になり、入学試験否定論も発生し得るわけだ。小学校からの成績申告書を専ら利用することにしたらばどうだ....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
だ、従って之は実は人間のものではなくて神にぞくする。その意味では吾々は道徳的に決定論・宿命論のものだ、意志の自由は本当ではない。だが事実、神が与えた意志自由によ....
読書法」より 著者:戸坂潤
、之が決して文学の大きな発達に幸するものではないという(大熊信行氏の絵巻物形式肯定論と対立)。「純粋小説とは?」に於ては横光利一式論理の日本的弱点を指摘する。「....
科学論」より 著者:戸坂潤
ことだ。――例えば今日のブルジョア諸国の物理学者達は因果律に就いて、機械論的・決定論的な範疇をしか持ち合わさない。因果的必然は、範疇として偶然と完全に機械的に対....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
れはやがて、所謂精神主義へ、又神秘思想へ、導く処のものだろうからである。 不決定論の根拠はハイゼンベルクの不決定性の原理測定する場合、常に一方の量の測定の精度....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
果律は普通、必然性に行動することが出来る、ということになる。 因果律の否定、決定論の放擲、自由の導入、之こそ誠に物理学の危機であるように見える。――観念論的物....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
然と考えている。つまり偶然とは必然の残余だという、偶然――必然に関する機械論的決定論が通俗の観念なのである。横光の意図は之を突き抜け様とするに在るのだとも思うが....
辞典」より 著者:戸坂潤
られ之を機会としてカント哲学の研究を始めた。その結果、彼は従来彼を苦しめて来た決定論と自由意思論との対立がカントによって始めて解かれることが出来たと考えた。そこ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
者や偶然論者の作戦の誤りだ。同じく因果性といった処で、マルクス主義では機械的な決定論などを考えてはいないのだから、ハイゼンベルクの不確定性の原理も唯物論に対する....
学生と教養」より 著者:倉田百三
のだ。それを選ばぬことは可能でなかったのだ。リップスによれば、これは疑いもなく決定論である。「自由」とは決定されていないという意味ならわれわれには自由は存在しな....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
れるならば、私にとってこの上もない喜びである。 第三に、第六節の『新古今集』撰定論の主旨が、後鳥羽院を中心として撰定の行われたと見る点は、今もその通りで変りは....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
、あなたの暴力論が出た! 」 「ウム、俺はまだ鋏の効能を信ずる! 俺は折々暴力否定論者になって、折々暴力肯定論者になる、俺には議論がない。実行あるのみだ! 」 ....
かもめ」より 著者:神西清
とたんに四十三になっちまう。だから僕が苦手なんですよ。それにあの人は、僕が劇場否定論者だということも知っている。あの人は劇場が大好きで、あっぱれ自分が、人類だの....