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定量
「定量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
定量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ついても同様なことが言われる。しかしマイヤー並びにジュールの研究によって、ある一
定量のエネルギー(たとえば仕事としての)が消失すると同時に必ず同一量がある他の形....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
したら、胃の空虚には毫も怪しむところはない。それから、尿にも反応的変化はないし、
定量的に証明するものもない。ただ徒らに、燐酸塩が充ち溢れているばかりなんだ。あの....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
犬の場合でもそうだが、すべて血液を採るときは、凝固を防ぐために、注射針の中へ、一
定量の蓚酸ナトリームを入れて置くのだ。 かくて得た曲線を研究して見ると、嬉しい....
「海底都市」より 著者:海野十三
ないほど、夢中になって論争を発展させていた。 「いや、そういう君の論は、甚だしく
定量性《ていりょうせい》を欠《か》いている。退化が或る限度に及ぶと、もう器官は全....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
た。 「彦田博士、どうですかのう」 「長官。これでは、微量すぎます。残念ながら、
定量分析は不可能です」 「出来ないのですな」 黄島長官は、はげしい失望をかくす....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ョイス――以上は船の乗員中の忠実なる者として残れる者の全部なり――は、切詰めたる
定量にて十日間の糧食を携えて、本日上陸し、宝島の丸太小屋に英国国旗を掲ぐ。船主の....
「集団見合」より 著者:坂口安吾
、今年の春はこれもどこかのチンピラ記者の奥さんに早変りをとげているという脳味噌が
定量とかけはなれている女性が居合わして、 「アラ、高木さん、いゝわねえ、女を口説....
「反スタイルの記」より 著者:坂口安吾
少なかったが、時々は、宿酔に用いたこともあって、私の宿酔とくるとドウモウだから、
定量以上ガブガブのみ、ちょうど居合せた長畑医師にいさめられたことがある。そのとき....
「僕はもう治っている」より 著者:坂口安吾
、もう酒だけではダメになり、催眠薬を用いざるを得なかった。ボクの用いた催眠薬は、
定量の十倍ぐらいであった。そうしないと、もう、ねむれなかったのである。 一切の....
「精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
自身の場合から推して、アドルムという催眠薬は、用法に良く注意しなければならない。
定量の一錠、せいぜい二錠を限度にして、それ以上は決して用いない方がよろしい。 ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
で利くことが成り立つわけで、事実その通りなのである。だから、第一日目だけ、当人の
定量より多い目にのむ必要があるが、翌日はもう
定量でよく、三日目、四日目は
定量以下....
「省察」より 著者:デカルトルネ
れを哲学者たちは普通に連続的なものと称している、すなわちこの量の、あるいはむしろ
定量を有するものの、長さ、広さ及び深さにおける延長を判明に想像する。このうちにお....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
で短気になって、我ながら手に負えない自分を感じだすのである。 いかにして無事一
定量のアルコールを胃袋におさめるか、ということは私の日々の一大念願である。欲する....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ごくのだそうだ。 また御燈明の方は砂時計の仕掛けを利用したもので、一定時間に一
定量の油が底から抜かれる仕掛けになっていて、祈りの終る時に自然にパッと消えるのだ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
究は、電流の伝導の問題であった。 水) ファラデーはなおも研究をつづけて、一
定量の電気) 次に別種の問題に着手し、金属がガス体の化合をひき起すことを研究し....