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宛てがう
「宛てがう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宛てがうの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鮨」より 著者:岡本かの子
へ加えればいいのである。 湊は、茶を飲んだり、鮨を味わったりする間、片手を頬に
宛てがうか、そのまま首を下げてステッキの頭に置く両手の上へ顎を載せるかして、じっ....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
自転車で岡持ちを運んで来る若者は遠路をぶつぶつ叱言いったが、小初の美貌と、父親が
宛てがう心づけとで、この頃はころころになって、何か新らしく仕込んだ洒落の一つも披....
「足迹」より 著者:徳田秋声
もう長いあいだの床摺れも出来ていた。 「重い患者さんね。」と、雑仕婦は臀へ油紙を
宛てがうときお庄に話しかけながら笑った。 「昨夜寝台へお載せ申すのが、大変でした....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
けなけりゃいけまへんよ花魁」 若「あい/\」 若浪は若草を抱き上げ、湯呑を口に
宛てがうとゴックリと一口水を飲み、フー/\という息遣いでございます。暫くして、 ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
が出来ても、どこまでも鰹節の方を動かしてはならぬものとして、鉋箱を逆にして鰹節に
宛てがうでしょう。それでは不便で仕方がありません。 しかし鰹節と鉋の関係の融通....