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宝の持ち腐れ
「宝の持ち腐れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宝の持ち腐れの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
|前《ぜん》から待ってるんだが、寒月君が博士にならないばかりで、せっかくの傑作も
宝の持ち腐れになりそうで心配でたまらないそうだ。ねえ、東風君そうだろう」
「まだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》がけでかなりの道中を、江戸までスタスタ歩いて来たものと見えます。 「えてして、
宝の持ち腐れというものが、この世間にはどのくらいあるか知れねえ、うまく掘り出せば....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
。余裕のあることはまことに結構であるが、一生余裕の貯《たくわ》えだけで発揮せずに
宝の持ち腐れで終わることはどうであろうか。はなはだ惜しく思う。 おたがい、世を....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
ての魅力にはならないので、もしそれだけで満足するようなことがあれば、天性の麗質は
宝の持ち腐れとなるばかりでなく、そういう俳優の末路は、むしろ一段と不幸なのです。....
「初看板」より 著者:正岡容
らとて、どの噺のなかでもいっぺんも歌うことなしにきていました。これはとんでもない
宝の持ち腐れ。さっそく、それからは「天災」でも「千早振る」でも「小言幸兵衛」でも....