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「宝殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宝殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
烈風中竜の炯眼《ひかるめ》を見たとは、かかる時電気で発する閃光だろう。『熊野権現宝殿造功日記』新宮に竜落ちて焼けたとあるは前述天火なるべく、『今昔物語』二十四雷....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
にして温雅な風景が続き過ぎるようだ。 そのうち、ことに平凡な播州平野の中に石の宝殿という岩山が一つある。この近くの高砂の町に私の中学時代の親友があったが、七、....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
、風化作用によって一種趣のついた石欄がある。奥に、朱塗の唐門があり、鍵の手に大雄宝殿――本堂となっている。古色を帯びた甃の上の柱廊を以て、護法堂その他の建物が連....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
って居るが、私共の趣味ではよさを直感されなかった。京都の黄檗山万福寺と同様、大雄宝殿其他の建物を甃の廻廊で接続させてあるのだが、山端《やまはな》で平地の奥行きが....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
、すでに見られなくなったのもある。例えば羽前羽黒山のごときはそれであり、播州石の宝殿でも近年見たという人があるけれども、現に行って見ても見当たらないし、神官に聞....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
る山岳宗徒に、惜しいことではあるが日本南アルプスでは容易に見ることの出来ない雪の宝殿を公開するのである。 抵抗し難い北侵の力――私はそれを呪いながらも、一面に....